6. 王は大祭司エホヤダを呼びつけました。 「なぜ、ユダの町々やエルサレムから神殿税を集めるために、レビ人をやらないのですか。神殿の修復用に神様のしもべモーセの決めた納税のおきては、ぜひ実施しなければなりません。」
7-8. というのは、あの悪女アタルヤの取り巻き連中が神殿を荒らし、神様のために特別に聖めたものを、バアルの神殿に移していたからです。 そこで、王は箱を作って、それを神殿の門の外側に置くよう指示しました。
9. それから、神様のしもべモーセが課した税金を神殿に持参するようにとの布告が、ユダのすべての町々とエルサレムに出されました。
10. すると、指導者や国民は、われ先にと税金を投げ入れたので、箱はすぐいっぱいになりました。
11. レビ人が箱を王の会計事務所に運ぶと、王の書記官と大祭司に仕える管理人とが金額を計算し、からになった箱を、また元の場所に返すのです。 同じことが毎日くり返されました。
12. 王とエホヤダは、集まった金を修復工事の監督者に渡しました。 彼らは、その金で石工や大工、鉄や青銅の器具を作る鋳造師を雇いました。
13. こうして工事は進み、ついに神殿は前よりもりっぱになりました。
14. 工事が完成すると、余った金が王とエホヤダに手渡されました。 それは、金銀のさじ、香をたく金銀の鉢、いけにえをささげるための器具を作る費用にあてました。祭司エホヤダの生きている間、完全に焼き尽くすいけにえは、一日も欠かさずにささげられました。
15. エホヤダはずいぶん長生きしましたが、ついに百三十歳で死に、
16. ダビデの町の王室墓地に葬られました。 彼はイスラエルのため、神様のため、そして神殿のために、多くの良いことを行なったからです。
17-18. ところが、エホヤダの死後、ユダの指導者たちはヨアシュ王を悪の道に誘い込みました。 王に、先祖の神を捨て、恥ずべき偶像を拝むようにさせたのです。 神様の怒りは再びユダとエルサレムに下りました。
19. 神様は、国民が立ち返るようにと、預言者を遣わしましたが、だれも耳を貸そうとしませんでした。
20. その時、神の御霊がエホヤダの子ゼカリヤに臨みました。 ゼカリヤは全国民を召集し、壇上に立って言いました。 「なぜ神様の戒めに背いているのか、神様は、そのわけを知りたいと言っておられる。 こんな状態では、何をしても失敗に終わるだけだ。 あなたがたが神様を捨てたので、今度は神様があなたがたをお見捨てになる番だ。」