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歴代志下 20:13-27 リビングバイブル (JLB)

13.  ユダの各地から集まった人々は、妻子や幼児たちといっしょに、神様の前に立っていました。 

14. その時、神の御霊が、そこに立っていたレビ人ヤハジエルに臨んだのです。 彼は、アサフの子孫の一人で、マタヌヤの子エイエルの子ベナヤの子ゼカリヤの子でした。

15.  ヤハジエルは大声で語りだしました。 「ユダとエルサレムのすべての人々、またヨシャパテ王よ、よく聞きなさい! 神様のお告げです。 『恐れるな。 この大軍を見て肝をつぶしてはならない。 この戦いはおまえたちの戦いではなく、わたしの戦いだ。 

16. あす、エルエルの荒野に通じる谷はずれの、ツィツの坂を上って来る敵と出会うから、こちらから攻撃をしかけよ。 

17. おまえたちは戦わなくてよい。 持ち場を守り、静かにして、わたしのすばらしい救いを見よ。 ユダとエルサレムの人々よ、恐れたり、気落ちしたりしてはならない。わたしがついている。 あす、出陣するのだ。』」

18.  王は地面にひれ伏しました。 全国民とエルサレムの住民も、同じように神様を礼拝しました。 

19. それから、ケハテ氏族とコラ氏族のレビ人が立ち上がり、力強く神様を賛美しました。

20.  翌朝はやく、ユダ軍はテコアの荒野へ進軍しました。 途中、王は立ち止まり、大声で指示を与えました。 「諸君、わしの言うことを聞き、神様を信じなさい。 そうすれば、勝利はまちがいない! 預言者のことばを信じなさい。 そうすれば、事はうまくいく。」

21.  王は国の指導者と相談して、聖歌隊をつくることにしました。 この聖歌隊は聖い衣服をまとい、行進の先頭を進みながら、「神様のいつくしみは、いつまでも」と歌い、神様をたたえ、感謝をささげるのでした。 

22. 彼らが賛美歌をうたいだした時、神様は、アモン、モアブ、セイル山の連合軍の間で同士討ちを起こさせました。 それで彼らは、互いに殺し合うことになったのです。 

23. まずアモン人とモアブ人が、セイル山から来た軍隊を襲い、一人残らず殺してしまいました。 それが終わると、今度はアモン人とモアブ人がぶつかり合ったのです。 

24. それで、ユダ軍が荒野を見下ろす物見の塔に着いた時には、見渡す限り、一面に死体が転がっていました。 逃げのびた敵兵は一人もいなかったのです。 

25. 王と国民は、遺体から金、武具、宝石などをはぎ取りました。 その数があまりにも多かったので、ぜんぶ運ぶのに三日もかかるほどでした。 

26. 四日目に、彼らは、今でもベラカ〔祝福〕の谷と呼ばれている谷に集まり、心から神様をほめたたえました。

27.  それから、王を先頭に、意気揚々とエルサレムに凱旋しました。 神様が、信じられないような方法で救い出してくださったので、心は喜びでいっぱいでした。 

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