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士師記 4:1-15 リビングバイブル (JLB)

1.  エフデが世を去ると、イスラエル国民はまた、性懲りもなく悪を重ねました。 

2-3. それで神様は、ハツォルにいたカナン人の王ヤビンに、イスラエルを征服させたのです。 王の軍の最高司令官はシセラで、ハロシェテ・ハゴイムに住んでいました。 彼は鉄の戦車九百台をかかえ、二十年間イスラエル人を悩まし続けたのです。 ついにイスラエル人は、神様の助けを求めました。

4.  当時イスラエルの指導者で、国民を神様に立ち返らせる責任を負っていたのは、ラピドテの妻、女預言者デボラでした。 

5. 彼女は、エフライム山中のラマとベテルの間にある「デボラのなつめやしの木」と呼ばれる場所に、法廷を設けていました。 人々はそこへ来て、争い事を解決したのです。

6.  ある日デボラは、ナフタリの地のケデシュに住むアビノアムの息子バラクを呼び寄せ、こう言い渡しました。 「イスラエルの神様がおまえに、ナフタリとゼブルンの両部族から一万人を動員しろとおっしゃるんだよ。 その一万の兵を率いて、タボル山へお行き。 

7. もちろん戦う相手は、ヤビン王の軍勢、シセラ将軍の指揮のもと戦車を擁する大軍だよ。 だけど神様は、『敵をキション川に引き寄せるから、そこで打ち破れ』とおっしゃるんだよ。」

8.  「わかりました。 ご命令のとおりにしましょう。 しかし、あなたにもごいっしょ願いたいですな。」

9.  「いいでしょう。 いっしょに行きましょう。 ただし、今のうちに言っておきますが、シセラを倒す栄誉は、おまえではなく、一人の女が受けることになりますよ。」 こう言って、デボラはバラクとともにケデシュへ向かいました。

10.  バラクが、ゼブルンとナフタリの人々から義勇兵を募ると、一万人がケデシュに結集しました。 デボラもいっしょです。 

11. さて、モーセの義兄弟ホバブの子孫のケニ人でヘベルという人が、氏族の者から離れて、ケデシュ近郊のツァアナニムの樫の木の近くに住んでいました。 

12. シセラ将軍は、バラクの率いるイスラエル軍がタボル山に陣を敷いた、との知らせを受けて、 

13. 鉄の戦車を九百台も備えた全軍を動員し、ハロシェテ・ハゴイムからキション川へと進みました。

14.  その時、デボラはバラクに言いました。 「さあ、今こそ攻撃のチャンスよ。 神様が先頭に立っておられます。 もうシセラのいのちは、いただいたも同然よ。」そこでバラクは、一万人を率いてタボル山を下り、戦いに臨みました。 

15. 神様が兵も戦車隊もパニック状態に陥れたので、敵は総くずれとなり、シセラは戦車から飛び降り、走って逃げ出すしまつでした。 

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