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士師記 20:17-44 リビングバイブル (JLB)

17. ベニヤミンを除くイスラエル軍は、総勢四十万人にのぼりました。

18.  戦いを前にして、まずイスラエル軍は、ベテルで神様にうかがいを立てました。 「ベニヤミンと一戦交えるのに、どの部族が先陣を承るべきでしょうか。」神様は、「ユダが先頭に立て」とお答えになりました。

19-20. そこで全軍は、翌朝はやく、ベニヤミンを攻撃するためギブアへ向かいました。 

21. しかし、ギブアを守っていたベニヤミン軍は不意に襲いかかり、その日のうちに二万二千のイスラエル人を殺したのです。 

22-24. イスラエル軍は神様の前で夕方まで泣き続け、再びうかがいを立てました。 「私どもは、同胞ベニヤミンとまだ戦うべきでしょうか。」「戦え」という答えが返ってきました。 イスラエル人は奮い立ち、翌日も、同じ場所で戦おうと出陣しました。 

25. ところがこの日も、剣の使い手一万八千人を失うはめになったのです。

26.  そこで、イスラエル全軍はベテルに上り、神様の前に泣き伏して夕方まで断食し、完全に焼き尽くすいけにえと和解のいけにえをささげました。 

27-28. 当時、神の箱はベテルにあったのです。 アロンの孫で、エルアザルの息子ピネハスが祭司でした。人々は神様に尋ねました。 「また出陣して、兄弟ベニヤミンと戦うべきでしょうか。 それとも、やめるべきでしょうか。」神様は、「行け。 あす、おまえたちはベニヤミンを打ち破ることができる」とお答えになりました。

29.  そこで、イスラエル軍はギブア周辺に伏兵を潜ませ、 

30. 三日目に攻撃に移り、いつものような陣形をとりました。 

31. ベニヤミン軍が迎え撃とうと町から出てくると、退却すると見せかけ、町からおびき出したのです。 ベニヤミン軍は前回同様、ベテルとギブアを結ぶ路上でイスラエルを撃破し、たちまち三十人を血祭りにあげました。

32.  ベニヤミン軍は、「勝ったぞ」と叫びました。 ところが、実はそれがイスラエル軍の作戦だったのです。 初めから、わざと逃げてベニヤミン軍をおびき出す手はずでした。 

33. 本隊はバアル・タマルまで来た時、一転して反撃に移り、ゲバの西に隠れていた伏兵一万も飛び出しました。 

34. 伏兵は、まだ危険に気づいていない、ベニヤミン軍のしんがりを襲いました。 

35-39. 神様が助けてくださったので、イスラエル軍はベニヤミン軍を打ち破ることができたのです。 その日、ベニヤミン軍は二万五千百人を失い、生き残りの兵はわずかでした。戦況をまとめると、こうなります。イスラエル軍本隊は、伏兵に十分な作戦行動の機会を与えるため、わざとベニヤミン軍の前から退却したのです。 ベニヤミン軍は、イスラエル人を三十人ほど打ち殺した時、前回同様の大勝利を確信しました。 しかし、そのとき伏兵がギブアに突入し、村にいた全員を殺し、火を放ちました。 その煙を合図に、イスラエル軍は反撃に転じ、いっせいに攻撃を開始したのです。 

40-41. ベニヤミン軍は、うしろを振り返ってびっくりしました。 町が炎に包まれているのを見て、危険が身に迫るのを感じたからです。 

42. 彼らは荒野へ逃げようとしました。 しかし、イスラエル軍は追跡し、伏兵の一隊も駆けつけて、背後からベニヤミン軍を打ち殺しました。 

43. そして、包囲しながらギブアの東方へと追いつめ、その大半を殺しました。 

44. その日、一万八千のベニヤミン軍兵士が死んだのです。 

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