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士師記 2:1-18 リビングバイブル (JLB)

1.  ある日、神様の使いがギルガルから上って来て、ボキムに到着し、イスラエル国民にこう告げました。 「わたしはおまえたちを、先祖との約束に従って、エジプトからこの地へ連れて来た。 また、おまえたちと結んだ契約を決して破らないと宣言した。 

2. ただし、それには条件があったはずだ。 この地の先住民と友好条約を結んではならないという条件だ。 この地の異教の祭壇を取りこわせと命じたではないか。にもかかわらず、なぜ従わなかったのか。 

3. おまえたちが契約を破った以上、もはや無効だ。 もう、おまえたちの地に住む諸国民を滅ぼすとは約束しかねる。 それどころか、あの人々はおまえたちの悩みの種となり、彼らの神々は常に誘惑の罠となるだろう。」

4.  御使いが語り終えると、人々はせきを切ったように泣きだしました。 

5. それでこの地は、ボキム〔「人々が泣いた場所」の意〕と呼ばれるようになったのです。 人々は神様にいけにえをささげました。

6.  ヨシュアがイスラエルの全軍を解散させると、各部族はそれぞれ新しい領地めざして移動し、各自の所有地を手に入れました。 

7-9. 神の人ヨシュアは百十歳で世を去り、エフライム山中、ガアシュ山の北にあるティムナテ・ヘレスの自分の領地に葬られました。 ヨシュアが生きている間、人々は神様に忠実でした。 その死後も、神様がイスラエルになさった、驚くべき奇蹟を目撃した長老たちの存命中は、その態度に変わりはなかったのです。

10.  ところが、ヨシュアと同世代の人々がみな世を去ると、あとの世代は神様を礼拝せず、神様がイスラエルのためになさった力強い奇蹟さえ、意に介さなくなったのです。 

11. 彼らは、神様が断固として禁じたことを次から次へと犯していきました。 もちろん、異教の神々を拝むことも平気でした。 

12-14. イスラエル人をエジプトから連れ出してくださったお方、先祖が心から礼拝してきた神様を捨ててしまったのです。 そのあげく、近隣諸国の偶像にぬかずいて拝む有様でした。 神様の怒りは、全イスラエルに対して燃え上がりました。 神様に背を向け、バアルやアシュタロテのような偶像を拝むイスラエルを、神様は敵のなすがままに任せたのです。

15.  今や、イスラエル国民が敵と戦おうと進軍しても、神様が行く手をはばみます。 こうなることは、前もって神様が警告し、はっきり誓っていたのです。 それでもなお、かつてない苦境に立たされた人人を、 

16. 敵の手から救い出すために、神様は士師(王国設立までの、軍事的・政治的指導者)を起こされたのです。 

17. しかし、その士師にさえ耳を貸そうとせず、人々はほかの神々を拝んで、神様への誠実を踏みにじったのです。 なんと早く、先祖が歩んだ信仰の道から離れてしまったことでしょう。 それは、神様の戒めに従うことを拒んだからです。 

18. どの士師も、生涯を通して、イスラエル国民を敵の手から救い出しました。 苦しみに押しつぶされそうな人々のうめきを聞き、神様があわれんでくださったからです。 こうして神様は、士師の在世中はイスラエルを助けてくださいました。 

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