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士師記 15:5-18 リビングバイブル (JLB)

5. そしてたいまつに火をつけると、いっせいにペリシテ人の畑に放ったのです。 たちまち麦が燃え上がり、山積みにしたりしてある麦束に燃え移り、オリーブ畑まで丸焼けにしてしまったのです。

6.  「いったい、だれのしわざだ。」 ペリシテ人は頭にきました。「サムソンだ。 あいつの義理のおやじが娘をほかの男にやっちまったからな。」 それに違いないということで、その娘と父親とを捕らえ、焼き殺してしまったのです。

7.  これを知ったサムソンは、きっぱり言い放ちました。 「よーし、見ておれ。 かたきは取ってやるぞ!」 

8. 激しい怒りに燃えて彼らを攻め、多数のペリシテ人を打ち殺したあと、彼はエタムの岩にあるほら穴で暮らしました。 

9. そうこうするうち、ペリシテ人がユダに大軍を差し向け、レヒに攻め入ったのです。

10.  「なぜここに攻めて来たんだ」と、ユダの人々は尋ねました。「サムソンをとっ捕まえるためだ。 あいつにお返ししてやるのさ。」

11.  そこでユダから三千人が、サムソンを捕らえにエタムの岩のほら穴へ向かいました。「何ということをしてくれたんだ。 ペリシテ人は、わしらの支配者じゃないか。」「あいつらが私にしたとおり、お返ししただけさ。」

12-13. 「わしらはおまえを捕まえ、ペリシテ人に引き渡そうとやって来たんだ。」「わかった。 ただし、殺さないと約束してくれよ。」「もちろんだ。」こうしてサムソンは、二本の新しい綱で縛り上げられ、引っ立てられました。 

14. 一行がサムソンを捕らえてレヒに着くと、ペリシテ人は歓声をあげました。 神様の力がサムソンに注がれたのは、その時です。 綱は、まるで糸のようにぷっつり切れ、手首から落ちたではありませんか。 

15. すかさずサムソンは、そこに転がっていたろばのあご骨を拾い上げ、あっという間に、千人のペリシテ人をなぎ倒してしまいました。 

16-17. 彼はろばのあご骨をぽいと投げ捨てると、こう感慨をもらしたのです。「ろばのあご骨で山また山。ろばのあご骨で千人の屍。」以来そこは、ラマテ・レヒ〔あご骨の丘〕と呼ばれています。

18.  折りからひどくのどが渇いたので、サムソンは神様に祈りました。「神様はこの私にめざましい働きをさせ、きょうイスラエルをお救いくださいました。 ところが、私はのどが渇いて死にそうです。 こんなことで異教徒の手に落ちていいものでしょうか。」 

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