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哀歌 2:4-15 リビングバイブル (JLB)

4. 神様はご自分の国民に、まるで敵ででもあるかのように弓を引きます。 御力をもって立ち向かい、りっぱな若者たちを殺します。憤りを火のように注ぎます。

5. 神様は、敵のようになって、イスラエルを地上から抹殺しました。その要塞と宮殿をこわしました。 こうして、悲しみと涙がエルサレムの分け前となったのです。

6. 神様は、庭先にある木の枝と葉で作ったあばら屋のように、ご自分の神殿を手荒くこわしました。 きよい例祭と安息日を二度と祝うことはできません。 王も、祭司も、神様の激しい怒りの前に倒れます。

7. 神様はご自分の祭壇にそっぽを向きました。 形ばかりの礼拝に愛想をつかしたからです。 神様は宮殿を敵の手に渡しました。 彼らは、きよい例祭の日にイスラエル人がしたように、神殿でどんちゃん騒ぎをしました。

8. 神様はエルサレムを滅ぼそうと決めました。 滅亡という名の巻き尺でこの都を測ったのです。 それで、とりでも城壁も音を立ててくずれました。

9. エルサレムの門はもう役に立ちません。 神様の手にかかって、錠もかんぬきもこわされたからです。 王も、重臣も、奴隷となり、遠くの国へ引かれて行きました。 そこには神殿もなく、生活の指針となる神様のおきてもなく、彼らの指標となる預言者の幻もありません。

10. エルサレムの長老たちは、荒布をまとって地面に座り、黙り込んでいます。 彼らは悲しみ、失望して、頭にちりをかぶります。 おとめたちも、恥ずかしがって頭をたれます。

11. 私は涙のかれるまで泣きました。 同胞の身に起こったことを見て、悲しみのあまり胸は張り裂け、身を切られるような思いでした。幼い子供や、生まれたばかりの赤ん坊が、路上で息も絶え絶えになっているのです。

12. 「何か食べたいよーっ!」と訴え、乳の出ない母の胸に顔を埋めます。 小さないのちは、戦場で傷ついた兵士のように消えていきます。

13. 今までこんな悲しみがあったでしょうか。 エルサレムよ。 あなたの苦悩を何にたとえたらよいでしょう。 どのようにして慰めたらよいのでしょう。 傷は、海よりも深く、だれにもいやせません。

14. 預言者どもは、うそで固めたことばかり話しました。 あなたの罪を指摘して、何とかしてあなたが奴隷にならないようにしようとは、努力しませんでした。 かえって、平気でうそをつき、万事がうまくいくと断言したのです。

15. 道行く人たちはみな、あざけって頭を振り、「これが『世界でいちばん美しい都』とも、『全世界の喜び』とも呼ばれていた町なのか」とばかにします。

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