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創世記 43:23-32 リビングバイブル (JLB)

23.  「ご心配には及びません。 代金は確かにいただきましたよ。きっと、あなたがたの神様、つまりあなたがたのご先祖の神様が、入れておかれたのでしょう。 不思議なこともあるものですね。」こう言うと、執事はシメオンを釈放し、兄弟たちのところへ連れて来ました。 

24. 一同は屋敷に招き入れられ、足を洗う水を与えられました。 ろばも餌をもらいました。 

25. お昼にはヨセフが来るということです。 一同はすぐ贈り物を渡せるよう、抜かりなく用意しました。 なんでも、昼食をいっしょにするらしいのです。 

26. ヨセフが戻りました。 一同はていねいにおじぎをし、贈り物を差し出しました。

27.  ヨセフは皆にその後のことを尋ねました。 「で、おまえたちの父親はどうしているかね。 この前もちょっと聞いたが、まだ達者かな?」

28.  「はい、おかげさまで元気でおります。」 そう言って、もう一度おじぎをしました。

29.  ヨセフは弟ベニヤミンの顔をじっと見つめました。 「これが末の弟か。 そうか、この子がなあ。 どうだ、疲れてはいないか? 神様がおまえに目をかけてくださるように。」 

30. ここまで言うのがやっとでした。 あまりのなつかしさに胸がいっぱいになり、涙がこみ上げてきたのです。 あわてて部屋を出て寝室に駆け込み、思いきり泣きました。 

31. 泣くだけ泣くと、顔を洗い、何くわぬ顔で一同のところへ戻り、感情を押し殺して、「さあ食事にしよう」と言いました。

32.  ヨセフは自分のテーブルで食事をし、兄弟たちは別のテーブルです。 またもう一つのテーブルには、エジプト人が座りました。 エジプト人はヘブル人(イスラエル人)を見くだして、いっしょに食事をしないのです。 

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