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創世記 33:10-20 リビングバイブル (JLB)

10.  「そんなことを言わず、受け取ってください。 兄さんのにこやかな笑顔を見てほっとしましたよ。 ほんとうを言うと、兄さんに会うのがこわかったんです。 神様の前に出る時のようにね。 

11. 遠慮するなんて水くさいですよ。 気持ちよく納めてください。 神様のおかげで、私もちょっとは財産を持てる身になったのですから。」 ヤコブが言いはるので、とうとうエサウは贈り物を受け取りました。

12.  「さあ、そろそろ出かけよう。 道案内はおれたちが引き受けるぞ。」

13.  「ありがとう、兄さん。 でもせっかくですが、ご覧のとおり、小さな子供や生まれたばかりの家畜もいることですからね……、あまり急がせたら、群れは死んでしまうでしょう。 

14. そんなわけですから、兄さんは先に行ってくださいよ。 私たちはあとからゆっくり行きます。 セイルでまたお目にかかりましょう。」

15.  「ま、いいだろう。 それじゃあ、手伝いに何人か残していくから、道案内にでも使ってくれ。」「それには及びませんよ。 私たちだけでもなんとかなります。ここはひとつ、私の言うとおりにしてください。」

16.  エサウはその日、セイルに向けて出発しました。 

17. 一方ヤコブの一家はスコテまで行くとテントを張り、家畜の群れには囲いを作りました。 そこがスコテ〔「小屋」の意〕と呼ばれるのはそのためです。

18. それから、無事カナンのシェケムに到着し、町の外にテントを張りました。 

19. その土地を、ヤコブはシェケムの父ハモルの家から銀貨百枚で買い取り、 

20. そこに祭壇を築いて、エル・エロヘ・イスラエル〔「イスラエルの神様のための祭壇」の意〕と名づけました。

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