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創世記 31:6-24 リビングバイブル (JLB)

6. おまえたちも知っているように、私はお義父さんのために、今まで一生けんめい働いてきた。 

7. ところが、お義父さんのほうじゃ、私のことなどちっとも考えてくれない。 給料のことだって、何度も何度も約束を破ったしな。 これまで無事にやってこれたのは、ひとえに神様が助けてくださったおかげだと思うよ。 

8. ぶちの群れを私にくれると言えば、ぶちの子ばかり生まれた。 それを見て気が変わり、しまのついているのを取れと言うと、生まれる羊は全部しまがついていた。 

9. ま、お義父さんには気の毒だったが、こういうふうに、神様が私を豊かにしてくださったのだ。

10.  あれは、家畜の群れが交尾する時期だったな。 夢を見たんだ。その中で交尾している雄やぎは、しま、ぶち、まだらのものばかりだった。 

11. それから、神様の使いが言われたのだ。 

12. しまや、ぶちのある雄やぎを白い雌といっしょにさせろ、とな。 続いてこうも言われた。 『ラバンがおまえにどんな仕打ちをしたか全部わかっている。 

13. わたしはおまえとベテルで出会った神だ。 そこでおまえは柱に油を注ぎ、わたしに仕えると約束した。 さあ今この国を出て、生まれ故郷へ帰りなさい。』」

14.  ラケルとレアは答えました。 「私たちのことなら心配なさらないで。 どうせここにいたって、自分のものなんかありませんもの。お父さんの財産だって分けてもらえないでしょうよ。 

15. これじゃあまるで、外国人の女と変わりないわ。 言ってみれば、お父さんは私たちを売ったのよ。 あげくの果ては、売ってもうけたお金を、すっかり使い果たしてしまったというわけね。 

16. 神様がお父さんから取り上げ、あなたに下さった財産は、法律的にはもともと私たちのものですもの。 どうぞ神様のご命令どおりにしてくださいな。 遠慮はいりませんわ。」

17-20. それで、ある日、ラバンが野原で羊の毛を刈っていた時、ヤコブは妻と子供たちをらくだに乗せ、黙って出発してしまいました。 その時、ラケルは、どさくさにまぎれて父親の守り神を盗み出しました。 一行の先頭は、パダン・アラムで手に入れた、羊、山羊など家畜の群れです。 そのほか全財産を持って、カナンの地にいる父イサクのもとへ帰ろうというのです。 

21. こうして、逃げるようにしてユーフラテス川を越え、ギルアデの地へ向かいました。 

22. ラバンがそのことを知ったのは、三日後でした。 

23. あわてて数名の男を連れ、あとを追いました。 七日後、ようやく追いついた時は、ギルアデの山地まで来ていました。 

24. その夜のことです。 神様が夢の中でラバンに現われました。「ヤコブにものを言う時は気をつけなさい。 かってに祝福したり、のろったりしてはいけない。」 

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