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創世記 31:5-23 リビングバイブル (JLB)

5. そこで相談するためです。「お義父さんの様子が近ごろどうも変なのだ。 だが心配することはないぞ。 きょう、ご先祖の神様のお告げがあったのだ。 

6. おまえたちも知っているように、私はお義父さんのために、今まで一生けんめい働いてきた。 

7. ところが、お義父さんのほうじゃ、私のことなどちっとも考えてくれない。 給料のことだって、何度も何度も約束を破ったしな。 これまで無事にやってこれたのは、ひとえに神様が助けてくださったおかげだと思うよ。 

8. ぶちの群れを私にくれると言えば、ぶちの子ばかり生まれた。 それを見て気が変わり、しまのついているのを取れと言うと、生まれる羊は全部しまがついていた。 

9. ま、お義父さんには気の毒だったが、こういうふうに、神様が私を豊かにしてくださったのだ。

10.  あれは、家畜の群れが交尾する時期だったな。 夢を見たんだ。その中で交尾している雄やぎは、しま、ぶち、まだらのものばかりだった。 

11. それから、神様の使いが言われたのだ。 

12. しまや、ぶちのある雄やぎを白い雌といっしょにさせろ、とな。 続いてこうも言われた。 『ラバンがおまえにどんな仕打ちをしたか全部わかっている。 

13. わたしはおまえとベテルで出会った神だ。 そこでおまえは柱に油を注ぎ、わたしに仕えると約束した。 さあ今この国を出て、生まれ故郷へ帰りなさい。』」

14.  ラケルとレアは答えました。 「私たちのことなら心配なさらないで。 どうせここにいたって、自分のものなんかありませんもの。お父さんの財産だって分けてもらえないでしょうよ。 

15. これじゃあまるで、外国人の女と変わりないわ。 言ってみれば、お父さんは私たちを売ったのよ。 あげくの果ては、売ってもうけたお金を、すっかり使い果たしてしまったというわけね。 

16. 神様がお父さんから取り上げ、あなたに下さった財産は、法律的にはもともと私たちのものですもの。 どうぞ神様のご命令どおりにしてくださいな。 遠慮はいりませんわ。」

17-20. それで、ある日、ラバンが野原で羊の毛を刈っていた時、ヤコブは妻と子供たちをらくだに乗せ、黙って出発してしまいました。 その時、ラケルは、どさくさにまぎれて父親の守り神を盗み出しました。 一行の先頭は、パダン・アラムで手に入れた、羊、山羊など家畜の群れです。 そのほか全財産を持って、カナンの地にいる父イサクのもとへ帰ろうというのです。 

21. こうして、逃げるようにしてユーフラテス川を越え、ギルアデの地へ向かいました。 

22. ラバンがそのことを知ったのは、三日後でした。 

23. あわてて数名の男を連れ、あとを追いました。 七日後、ようやく追いついた時は、ギルアデの山地まで来ていました。 

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