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創世記 31:26-32 リビングバイブル (JLB)

26.  「こそこそ逃げ出すとは、いったいどういうことだね。 それも、わしの娘たちまでこんなふうに追い立てるようにして。 それとも何かね、娘を戦争で奪った捕虜だとでも思っているのか。」 ラバンはヤコブをなじりました。 

27. 「別れの歌でもうたって名残を惜しみ、快く送り出すこともできたのに……。 

28. 孫たちに別れのキスさえさせてくれない。 これじゃ、あんまりひどすぎる。 こんなやり方はないぞ。 

29. そうしようと思えば、お返しにおまえを痛めつけることだってできるんだ。 だがな、ゆうべ、おまえの父親の神様のお告げがあった。 『ヤコブにあまりつらく当たってはいけない』と言われるんだ。 しかたがない。 今度ばかりは大目に見てやろう。 

30. それにしても合点がいかないんだが、いくら故郷に早く帰りたかったとしても、わしの守り神を盗むことはないだろうが、ええっ!」

31.  「黙って家を出たのは、そうしないと、力ずくでも妻を奪い取られるんじゃないかと、心配でたまらなかったからですよ。 

32. しかし、お義父さんの守り神のことなど、全く身に覚えがありませんね。 もし盗んだやつがいたら、ただではおきませんよ。 リンチにかけてやります。 ほかにも、何か一つでも盗品が見つかったら……、皆の前で誓いますが、その場でお返ししますよ。」 ヤコブは、ラケルが守り神を盗んだことを知らなかったのです。

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