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創世記 30:27-43 リビングバイブル (JLB)

27.  「そんなこと言わず、ここにいてくれないか。 実はな、占い師に見てもらったんだ。 そしたら、わしがこんなに恵まれてるのは、全部おまえのおかげだと言うじゃないか。 

28. 給料が不足なら、上げてやってもいいぞ。 いくら欲しい? ここにいてくれるなら、喜んで出そうじゃないか。」

29.  「ご承知のように、私は長年お義父さんのために忠実に働きました。 それで、ここの家畜がこんなに増えたんです。 

30. 私が来たばかりの時は、財産と言ってもほんの少ししかなかったのに、今は大したものじゃないですか。 それというのも、神様が、私のすることは何もかも祝福してくださったからですよ。 それなのに、当の私はどうでしょう。 いつまでたっても財産なんかできやしません。」

31-32. 「で? いくら欲しいのかね。」「条件は一つだけです。 それさえのんでもらえれば、また喜んで働きますよ。 きょう、お義父さんの群れの番をしますが、まだらや、ぶちのある山羊と、黒い羊は、ぜんぶ別にしますから、それを私に下さい。 

33. あとで、もし私の群れの中に白い山羊や羊が一匹でもいれば、お義父さんのものを盗んだことになる、というわけです。」

34.  「いいだろう。 おまえの言うとおりにしよう。」

35-36. さっそく、ラバンは外に出て、ヤコブのために家畜の群れを分けました。 雄でも雌でも、ぶちや、しまのある山羊、つまり黒の中に少しでも白い部分のある山羊と、黒い羊ばかりの群れができました。 それがヤコブのものです。 ラバンはヤコブの息子たちにその群れを飼わせることにして、三日ほどかかる所へ連れて行かせました。 ヤコブはあとに残って、ラバンの群れの世話です。 

37. 彼はまず、ポプラ、アーモンド、プラタナスの若枝を切り、皮をむいて白い肌を出しました。 

38. それを、群れが水を飲みに来たとき自然に見えるように、水飲み場のそばに置きました。 家畜は水を飲みに来たとき交尾するので、 

39-40. そうしておくと、白いすじのある枝を見ながら交尾することになります。 その結果、ぶちや、すじのある子が生まれるのです。 それはみな、ヤコブのものになりました。 次に、ラバンの群れから雌羊を取り出し、自分の黒い雄羊とだけ交尾させるようにしました。 ヤコブの群れは増える一方です。 

41. そればかりではありません。 彼は、力の強そうなのが交尾している時は、皮をむいた枝をそばに置き、 

42. 弱そうなのが来た時は、置かないようにしたのです。 それで、あまり丈夫でない子羊はラバンのものとなり、丈夫なのはヤコブのものとなりました。 

43. 当然、ヤコブの群れはどんどん増え、彼は今や大金持ちです。 召使も大ぜいかかえ、らくだやろばも増えました。

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