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創世記 30:18-37 リビングバイブル (JLB)

18. 彼女は、「夫に女奴隷を与えたので、神様が報いてくださったのだわ」と大喜びです。 そこで、その子の名前はイッサカル〔「報酬」の意〕となりました。 

19. その後また、六人目の男の子が生まれました。 

20. 名前はゼブルン〔「贈り物」の意〕にしました。 彼女が、「神様はあの人がいちばん喜ぶ贈り物をくださったわ。 六人も男の子を産んだのですもの、今度こそ、あの人も私をたいせつにしてくれるでしょう」と言ったからです。 

21. そのあと、今度は女の子が生まれました。 名前はディナです。

22.  神様はラケルを忘れたわけではありません。 ラケルの苦しみを見て、祈りに答え、男の子をお与えになりました。 

23-24. 男の子が生まれた時、彼女は、「神様は私の恥をすすいでくださったわ」と言い、ヨセフ〔「もう一人、子供が授かるように」の意〕と名づけました。 「男の子をもう一人授けてください」と願ったからです。

25.  ヨセフが生まれてしばらくすると、ヤコブは出し抜けにラバンに言いました。 「そろそろ国へ帰りたいんですがね。 

26. もちろん妻と子供たちもいっしょです。 どんなものでしょう。 それだけのことはしたつもりですよ。 こんなに長い間、お義父さんのために身を粉にして働いたんですからね。」

27.  「そんなこと言わず、ここにいてくれないか。 実はな、占い師に見てもらったんだ。 そしたら、わしがこんなに恵まれてるのは、全部おまえのおかげだと言うじゃないか。 

28. 給料が不足なら、上げてやってもいいぞ。 いくら欲しい? ここにいてくれるなら、喜んで出そうじゃないか。」

29.  「ご承知のように、私は長年お義父さんのために忠実に働きました。 それで、ここの家畜がこんなに増えたんです。 

30. 私が来たばかりの時は、財産と言ってもほんの少ししかなかったのに、今は大したものじゃないですか。 それというのも、神様が、私のすることは何もかも祝福してくださったからですよ。 それなのに、当の私はどうでしょう。 いつまでたっても財産なんかできやしません。」

31-32. 「で? いくら欲しいのかね。」「条件は一つだけです。 それさえのんでもらえれば、また喜んで働きますよ。 きょう、お義父さんの群れの番をしますが、まだらや、ぶちのある山羊と、黒い羊は、ぜんぶ別にしますから、それを私に下さい。 

33. あとで、もし私の群れの中に白い山羊や羊が一匹でもいれば、お義父さんのものを盗んだことになる、というわけです。」

34.  「いいだろう。 おまえの言うとおりにしよう。」

35-36. さっそく、ラバンは外に出て、ヤコブのために家畜の群れを分けました。 雄でも雌でも、ぶちや、しまのある山羊、つまり黒の中に少しでも白い部分のある山羊と、黒い羊ばかりの群れができました。 それがヤコブのものです。 ラバンはヤコブの息子たちにその群れを飼わせることにして、三日ほどかかる所へ連れて行かせました。 ヤコブはあとに残って、ラバンの群れの世話です。 

37. 彼はまず、ポプラ、アーモンド、プラタナスの若枝を切り、皮をむいて白い肌を出しました。 

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