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創世記 30:10-11-30 リビングバイブル (JLB)

10-11. やがて、ジルパは男の子を産み、レアはその子をガド〔「運が開ける」の意〕と名づけました。

12.  ジルパはまた男の子を産み、 

13. レアは、「私はしあわせ者だわ。ほかの女たちもきっとそう思うでしょうね」と言って、その子にアシェル〔「幸福」の意〕という名をつけました。

14.  さて、麦の取り入れが始まったある日のこと、ルベンが野原で恋なすび〔果実に強い麻酔性のある薬用植物で、食べるとみごもると信じられていた〕を見つけ、母親のところへ持って来ました。 ラケルは黙っていられません。 レアに、少し分けてくれるよう頼みました。

15.  それには、レアも腹を立てました。 「夫を盗んだだけじゃ不足なの? 息子が見つけて来た恋なすびまで取り上げるなんて、あんまりじゃない。」ラケルは複雑な気持ちです。 「なら、こうしましょうよ。 恋なすびをくれれば、今夜あの人といっしょに寝てもいいわ。」

16.  夕方、畑から戻ったヤコブを、レアが出迎えました。 「今夜は私のところへ来てくださいね。 ルベンが見つけた恋なすびをラケルにやった交換条件ですから。」 彼はそうしました。 

17. 神様はレアの祈りに答え、五人目の男の子を授けてくださいました。 

18. 彼女は、「夫に女奴隷を与えたので、神様が報いてくださったのだわ」と大喜びです。 そこで、その子の名前はイッサカル〔「報酬」の意〕となりました。 

19. その後また、六人目の男の子が生まれました。 

20. 名前はゼブルン〔「贈り物」の意〕にしました。 彼女が、「神様はあの人がいちばん喜ぶ贈り物をくださったわ。 六人も男の子を産んだのですもの、今度こそ、あの人も私をたいせつにしてくれるでしょう」と言ったからです。 

21. そのあと、今度は女の子が生まれました。 名前はディナです。

22.  神様はラケルを忘れたわけではありません。 ラケルの苦しみを見て、祈りに答え、男の子をお与えになりました。 

23-24. 男の子が生まれた時、彼女は、「神様は私の恥をすすいでくださったわ」と言い、ヨセフ〔「もう一人、子供が授かるように」の意〕と名づけました。 「男の子をもう一人授けてください」と願ったからです。

25.  ヨセフが生まれてしばらくすると、ヤコブは出し抜けにラバンに言いました。 「そろそろ国へ帰りたいんですがね。 

26. もちろん妻と子供たちもいっしょです。 どんなものでしょう。 それだけのことはしたつもりですよ。 こんなに長い間、お義父さんのために身を粉にして働いたんですからね。」

27.  「そんなこと言わず、ここにいてくれないか。 実はな、占い師に見てもらったんだ。 そしたら、わしがこんなに恵まれてるのは、全部おまえのおかげだと言うじゃないか。 

28. 給料が不足なら、上げてやってもいいぞ。 いくら欲しい? ここにいてくれるなら、喜んで出そうじゃないか。」

29.  「ご承知のように、私は長年お義父さんのために忠実に働きました。 それで、ここの家畜がこんなに増えたんです。 

30. 私が来たばかりの時は、財産と言ってもほんの少ししかなかったのに、今は大したものじゃないですか。 それというのも、神様が、私のすることは何もかも祝福してくださったからですよ。 それなのに、当の私はどうでしょう。 いつまでたっても財産なんかできやしません。」

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