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創世記 26:22-35 リビングバイブル (JLB)

22. あきらめて、また新しいのを掘りました。 土地の人たちも、今度ばかりは文句のつけようがありません。 そこで「レホボテ」〔「広々とした場所の井戸」の意〕と名づけ、こう言いました。 「とうとう神様は、広々とした場所を与えてくださった。 もう大丈夫だ。 これからはうまくいくぞ。」

23.  さて、イサクがベエル・シェバに行った時のことです。 

24. その夜、神様が現われました。 「わたしはおまえの父アブラハムの神である。 恐れてはいけない。 わたしはおまえと共にいておまえを祝福する。 子孫をふやし、大きな国にしよう。 わたしに聞き従ったアブラハムへの約束どおりにな。」 

25. イサクは祭壇を築き、神様を礼拝しました。 そして、そこに住むことにしたので、使用人たちは井戸を掘りました。

26.  ある日、イサクのところにゲラルから客が来ました。 アビメレク王が、顧問のアフザテと軍の司令官ピコルとを連れて来たのです。

27.  「どういうご用向きですか。 ま、あまりいい話じゃないでしょうがね。 なにしろ、あんなひどい仕打ちをして、私を追っ払ったのですからな。」

28.  「まあ、そうおっしゃらず……。 いや、ほかでもありませんがね、あなたは実に恵まれた人だ。 神様に祝福されていることがよくわかりますよ。 それで、お互い条約を結んだらどうかと思ったわけです。 

29. 私たちに危害を加えないと約束してください。 私たちも今まで、あなたに危害を加えなかったのですからな。 むしろ好意的にやってきたつもりだが。 あの時だって、武力をふるったわけでなし、納得ずくで国を出てもらったことだし……。 それはそれとして、私たちも神様の名によってあなたを祝福しますよ。」

30.  そこでイサクは、ごちそうを作って一行をもてなしました。 食事を共にするのは、条約を結ぶ準備でもあったのです。 

31. 明くる朝起きるとすぐ、彼らは不可侵条約を結び、厳粛な誓いを交わしました。こうして一行は、イサクに見送られて国へ帰りました。

32.  ちょうどその日、イサクの使用人たちが来て、「ようやく水が出ました」と報告しました。 井戸を掘っているところだったのです。

33. そこでイサクは、その井戸を「シブア」〔「誓いの井戸」の意〕と名づけました。 そこにできた町も「ベエル・シェバ」〔「誓い」の意〕と呼ばれることになり、今でもその名が通用しています。

34.  ところで、話は飛びますが、エサウは四十歳でヘテ人ベエリの娘エフディテと結婚し、またヘテ人エロンの娘バセマテも妻にしました。

35. この結婚は、両親のイサクとリベカには悩みの種でした。

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