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創世記 24:7-24 リビングバイブル (JLB)

7. 天の神様から、わしはご命令を受けたのだ。 あの土地と親族から離れるようにとな。 それに、わしと子孫にこの土地を与えるというお約束もある。 そう言われる以上、神様が御使いを遣わし、どうすればよいか教えてくださるはずだ。 息子の嫁はきっと見つかる。 

8. だが、どうしてもうまくいかない場合は……、しかたがない、その時は一人で帰って来なさい。 ただ、どんなことがあっても、息子をあそこへ連れて行くことだけはいかん。」

9.  召使は、指示どおりにすると誓いました。 

10. さっそく、旅行の準備にかからなければなりません。 まず、らくだを十頭選びました。贈り物には、それぞれ最上の物を幾つかより分けました。 それを全部らくだに積み終わると、一行はナホルの住むイラクへ向かったのです。 

11. いよいよ目的地に着くという時、アブラハムの召使は、町はずれの泉のそばにらくだを座らせました。 ちょうど夕方で、女たちが水くみに来るところでした。

12.  彼は祈りました。 「主人の信じる神様、どうぞ主人アブラハムに恵みをお与えください。 また、私がこの旅の目的を首尾よく果たせますよう、お助けください。 

13. いま私は、この泉のかたわらで、娘たちが水をくみに来るのを待っています。 

14. そこで、こうしていただけないでしょうか。 娘さんに水をくださいと頼むつもりですが、その時もし、『ええ、どうぞ。 らくだにも飲ませましょうね』と言ってくれたら、その娘さんこそイサク様の妻となるべき女だ、ということにしてください。 そうすれば、神様のお恵みを知ることができます。」

15-16. このように祈っていると、リベカという美しい娘が水がめを肩にのせ、泉のほとりへやって来ました。 そして、水がめに水をいっぱい入れました。 彼女の父親はベトエルと言い、アブラハムの兄弟ナホルと妻ミルカの息子でした。 

17. アブラハムの召使はさっそく走り寄り、水を飲ませてくれと頼みました。

18.  「どうぞ、どうぞ」と、彼女はすぐに水がめを下ろしましたが、彼が飲み終わるのを見はからって、 

19. こう言いました。 「そうそう、らくだにもたっぷり飲ませてあげましょうね。」

20.  彼女は水を水槽にあけると、また小走りでくみに行き、 

21. らくだに飲ませるのでした。 召使は無言のまま、じっと彼女のかいがいしい仕事ぶりを見守っています。 はたして彼女が捜していた女なのかどうか、見きわめなければなりません。 

22. そこで、らくだが水を飲み終わる頃合に、七グラムの金のイヤリングと百四十グラムの金の腕輪を二つ、彼女に与えました。

23.  「つかぬことを伺いますが、お父様のお名前は何とおっしゃるのですか。 それに、できれば、今夜お宅に泊めていただくわけには、まいりませんでしょうか。」

24.  「父はベトエルですの。 ナホルとミルカの息子です。 もちろん、ご遠慮はいりませんわ。 どうぞお泊まりください。 

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