旧約聖書

新約聖書

創世記 24:26-40 リビングバイブル (JLB)

26.  老召使は立ったまま頭を垂れ、その場で神様を礼拝しました。

27. 「主人アブラハムの信じる神様、ありがとうございます。 なんというお恵みでしょう。 主人への約束を、こんなにもすばらしい方法でかなえてくださるとは。 全く、主人の親類の方にいきなり会えるとは、思ってもみませんでした。 何もかも神様のお引き合わせです。ほんとうにありがとうございます。」

28.  一方、娘は家へ駆け戻り、家族に客のことを話しました。 

29-30. 話を聞いた兄のラバンは、イヤリングと腕輪を見ると、大急ぎで泉に駆けつけました。 老人はまだそこにいて、らくだのそばに立っています。 

31. 「ここにおいででしたか。 お話は伺いましたよ。 これも、神様の特別のおぼし召しに違いありません。 さあさあ、こんな町はずれに立っていないで、どうぞ家へおいでください。 部屋はお越しを待つばかりになっていますし、らくだを休ませる場所もあります。」

32.  勧めに従い、老人はラバンについて行きました。 ラバンはらくだにわらと餌を与え、供の者たちにも足を洗う水を出しました。 

33. やがて夕食の時間になりました。 いよいよ話を切り出す時です。「お食事をいただく前に、ぜひともお聞き願いたいことがあります。 どういうわけで私がここにまいったか、その用向きをお話ししなければなりません。」「かまいませんとも、そのご用向きとやらを伺いましょう」と、ラバンが促します。

34.  「実は、私の主人はアブラハムと申しまして、 

35. 神様に特別目をかけていただいております。 土地の人々からも大いに尊敬される立派な人です。 家畜も多く、金銀をはじめ、ばく大な財産もあります。 奴隷も大ぜいかかえ、らくだやろばもたくさんいます。

36.  奥様は大へん年をとってからお子さんに恵まれまして、主人は全財産をこの息子さんに譲りました。 

37. ところで、主人が申しますには、そのイサク様を土地の女と結婚させてはならない、というのでございます。 

38. どうしてもこの遠い国まで来て、ご兄弟の家族の中から花嫁を連れ帰れと、それはもう、きびしいご命令で……。 

39. 私は万一の時を考えまして、『もしいっしょに来るという娘さんが見つからなかったらどういたしましょう』と尋ねました。 

40. すると主人は、そんな心配はいらない、と申します。 『いや、必ず見つかる。 これまでわしは神様のおこころに背いたことはない。 大丈夫、神様が御使いを遣わして、必ずうまくいくようにしてくださる。 だから、わしの親類から嫁を見つけて来い。 

完全な章を読みます 創世記 24