7. ようやく、シュルへ通じる道路わきにある砂漠の泉のそばまでたどり着いた時、神様の使いが彼女を見つけました。
8. 「サライの召使ハガルよ、どこから来て、これからどこへ行くつもりなのだ。」「女主人のところから逃げ出して来たのです。」
9-12. 「それはいけない。 戻って、務めをきちんと果たしなさい。心配はいらない。 おまえの子孫は大きな国になるのだ。 今、おまえのお腹には子供がいるね。 男の子が生まれるから、イシュマエル〔「神は聞いてくださる」の意〕と名づけなさい。 神様はおまえの苦しみを聞き届けられたからだ。 息子は野生のろばのように荒々しく、思うままに振る舞う暴れ者となるだろう。 すべての人を敵に回し、ほかの人たちも彼に敵意をいだく。 彼はまた、親族の者とも敵対するだろう。」
13. そののちハガルは、神様のことを「私を顧みてくださる神様」と呼ぶようになりました。 彼女に現われたのは、実は神様ご自身だったのです。 「私は神様を見たのに死にもせず、こうして、そのことを人に話すこともできるわ」と、彼女は言いました。
14. のちにその井戸は、「私を顧みてくださる生けるお方の井戸」と名がつきました。 それはカデシュとベレデの間にあります。
15. やがて、ハガルはアブラムの子供を産み、アブラムはその子をイシュマエルと名づけました。
16. その時、アブラムは八十六歳でした。