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創世記 12:6-20 リビングバイブル (JLB)

6. そのまま旅を続け、シェケムの近くまで来ると、モレの樫の木のそばで野営することにしました。 当時この地方には、カナン人が住んでいたのです。

7.  さて神様はアブラムに現われ、「この地をおまえの子孫に与えよう」と約束なさいました。 アブラムが喜んだのは言うまでもありません。 神様とお会いした記念に、さっそくそこに祭壇を築きました。 

8. それからさらに南へ向かい、丘陵地帯に来ました。 西のベテルと東のアイにはさまれた地域です。 アブラムは野営をし、神様のために祭壇を築いて祈りました。 

9. そのあとまた、時々休みながら、ゆっくり南のネゲブへ旅を続けました。

10.  ちょうどそのころ、この地方一帯がひどいききんに見舞われたのです。 何とかしなければなりません。 ひとまずエジプトへ行き、難を逃れることにしました。 

11-13. エジプトの国境に近づくと、彼は妻のサライに、人には私の妹だと言ってくれ、と頼みました。「おまえはきれいだからな、エジプト人はきっと目をつけるだろう。 『たいした女だが、亭主がじゃまだ。 やつを殺して女を奪おう』と考えるかもしれない。 だがな、妹ということにしておけば、おまえのことで私を大事にしてくれるだろう。 それで、無事に生きのびることができるじゃないか。」 

14. エジプトへ着くと、案の定サライの美しさはうわさの的です。 

15. 宮殿の役人までが、王の前で彼女のことをほめそやしたので、王はとうとうサライを後宮に召し入れました。 

16. おかげでアブラムは、王から羊、牛、ろば、男女の奴隷、らくだなど、たくさんの贈り物をもらいました。

17.  しかし、それで事はすみません。 王がサライを召し入れたために、神様は宮廷に、恐ろしい伝染病をはやらせたのです。 

18. 王はアブラムを呼びつけ、激しい非難をあびせました。 「いったい、なんということをしてくれたのだっ! あれがおまえの妻だということを、どうして隠し立てしたのかっ! 

19. 妹だなどと嘘をつきおって。 妻がわしのものになるのを平気で見ていたとは、全くもってけしからん。 さあ、あの女を連れて、とっととこの国から出て行ってもらおう。」

20. 王は兵士にアブラムたちを護送させ、エジプトから追放しました。 アブラムの縁者は一人残らずです。 さいわい財産は没収されずにすみました。

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