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列王紀下 9:16-27 リビングバイブル (JLB)

16.  それから、エフーは戦車に飛び乗り、病床にいるヨラム王を捜しに、イズレエルへ急行しました。 たまたまユダのアハズヤ王も、ヨラム王を見舞いに来ていました。 

17. イズレエルのやぐらの上にいた見張りが、エフーの一隊が近づいて来るのを見て、「だれか来るぞ!」と叫びました。王は、「騎兵一人を出して、敵か味方か、調べさせよ」と命じました。 

18. そこで一人が、エフーを迎えに行きました。「陛下が、あなたは敵か味方か、と言っておられます。 和平のために来られたのですか。」「和平が何だ。 つべこべ言わず、ついて来い!」見張りは王に、「使者は行ったまま戻りません」と報告しました。 

19. 王は第二の使者を出しました。 彼は馬に乗ってエフーのところへ行き、彼らが友好を意図しているかどうか尋ねました。「友好が何だ。 つべこべ言わず、ついて来い!」

20.  見張りは大声を張り上げました。 「第二の使者も帰って来ません。 ところで、あれはエフーに違いありません。 気が狂ったように馬を走らせています。」

21.  王は、「急いで、戦車の用意をせよ」と命じました。ヨラム王とユダのアハズヤ王は、戦車に乗ってエフーを迎えに出ました。 エフーに出会ったのは、ナボテの畑でした。 

22. 王は尋ねました。 「エフー、友人として来たのか。」「あなたの母イゼベルの悪が、私たちを取り巻いている限り、どうして友情などありえましょう。」

23.  王は戦車の馬を回れ右させて逃げ、大声でアハズヤ王に、「裏切りです! 反逆です!」と叫びました。

24.  エフーは力いっぱい弓を引き絞り、王の両肩の間にねらいをつけました。 矢はみごと心臓を射抜き、王は戦車の中にどっと倒れ、そのまま息が絶えました。

25.  エフーは侍従のビデカルに命じました。 「王の死体をナボテの畑に投げ捨てろ。 いつかおまえと馬に乗って、彼の父アハブ王のお供をしていた時、神様からこうお告げがあったからだ。 

26. 『わたしは、ナボテとその子らを殺した罪に、このナボテの地所で報復する。』 だから、そのとおり、ナボテの畑に王の死体を投げ捨てるのだ。」

27.  その間に、ユダのアハズヤ王はベテ・ハガンの道へ逃げました。 エフーはアハズヤ王を追いかけ、「やつも討ち取れ」と命じました。エフーの軍勢は、イブレアムに近いグルの坂道で、戦車に乗ったアハズヤ王に矢を射かけ、重傷を負わせました。 王はやっとの思いでメギドまで逃げのびはしたものの、そこでついに事切れたのです。 

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