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列王紀下 8:7-22 リビングバイブル (JLB)

7.  そののち、エリシャはシリヤの首都ダマスコへ行きました。 時に、シリヤのベン・ハダデ王は病床に伏していましたが、だれかが、「あのイスラエルの預言者がまいりました」と告げたのです。

8.  それを聞いた王は、ハザエルに言いつけました。 「その預言者に贈り物を持って行き、わしの病気が治るかどうか、神様に伺いを立ててもらってくれ。」

9.  ハザエルは、贈り物として、土地の最上の産物をらくだ四十頭に載せて行き、エリシャに尋ねました。 「ベン・ハダデ王が、病気は治るかどうか、お伺いを立ててほしい、と申しております。」

10.  「『治る』と伝えなさい。 ただし、お告げでは、王はきっと死ぬと出ています。」

11.  そう言うと、エリシャは、ハザエルがきまり悪くなるほど、じっと顔を見つめて、急に泣きだしました。

12.  「先生、いったい、どうなさったのですか。」「あなたが、イスラエル人に恐ろしいことをしようとしているのが、わかるのだ。 あなたは要塞を焼き払い、若い男を殺し、赤ん坊を岩に投げつけ、妊婦の胎を切り開くだろう。」

13.  「私が情け知らずの犬畜生だとでも? そんな大それたことなど、できっこありませんよ。」「いや、神様は、あなたがシリヤの王になると仰せじゃ。」

14.  ハザエルの帰りを待ちかねていた王は、せき込んで尋ねました。「エリシャは何と申した。」「陛下は治る、と申しました。」

15.  ところが、翌日、ハザエルは水に浸した毛布を王の顔にかぶせて窒息死させ、自分が王に取って代わったのです。

16.  ユダのヨシャパテ王の子ヨラムが王位についたのは、イスラエルのアハブ王の子ヨラム王の即位後五年目のことです。 

17. ヨラムは三十二歳で王となり、八年間エルサレムで治めました。 

18. 王はアハブやほかのイスラエルの王のように、悪事を重ねました。 アハブ王の娘と結婚していたからです。 

19. それにもかかわらず、神様はしもべダビデに、子孫を守り導くと約束しておられたので、ユダを滅ぼすことはなさいませんでした。

20.  ヨラム王の治世に、エドム人はユダに背き、自分たちの王を立てました。 

21. ヨラム王は反乱を鎮めようとしましたが、うまくいきませんでした。 ヨルダン川を渡って、ツァイルの町を攻撃したものの、あっという間にエドムの軍勢に囲まれてしまったのです。 夜陰に乗じて、どうにか敵の包囲は破りましたが、味方の軍勢は、王を見捨てて逃げてしまいました。 

22. それ以後、エドムは独立国になったのです。 時を同じくして、リブナも反乱を企てました。

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