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列王紀下 6:22-32 リビングバイブル (JLB)

22.  「捕虜を殺すなど、とんでもないことです。 パンと水を与え、国に帰しておやりなさい。」

23.  そこで王は、彼らのために盛大な宴をもうけてから、シリヤ王のもとへ送り返しました。 それからというもの、シリヤの略奪隊がイスラエルに侵入することは、ぴたりと止みました。

24.  ところが、のちに、シリヤのベン・ハダデ王は、全軍を召集してサマリヤを包囲しました。 

25. そのため、サマリヤの町はひどい食糧難にみまわれたのです。 包囲が長く続いたので、ろばの頭一つが一万五千円、鳩の糞○・五リットルが九百円で売られるほどになりました。

26-30. ある日、イスラエルの王が町の城壁の上を歩いていると、一人の女が、「陛下、お助けください!」と叫び求めました。「神様がおまえを助けてくださらないのに、わしに何ができよう。 食べ物もぶどう酒もやれんぞ。 それにしても、いったいどうしたのか。」「実は、この女が私に、『きょうはあなたの子供を食べ、あすは私の子供を食べましょう』と言ったのです。 それで、二人して私の子供を煮て食べました。 次の日、私が、『さあ、今度はあなたの子供の番よ』と言うと、この女は子供を隠してしまったのです。」なんということでしょう。 王はあまりのひどい話に、服を引き裂きました。 それを見ていた人々は、王が下に荒布をまとっているのを知りました。

31.  王は誓って言いました。 「きょう、わしがエリシャの首をはねないなら、神様がわしの首をはねてくださるように。」

32.  王がエリシャを呼び出す使者を立てた時、エリシャは家の中に座って、イスラエルの長老たちと話し合っていました。 ところが、使者が到着する前に、エリシャは長老たちにこう話しました。 「あの人殺しが、わしを殺そうと使者をよこした。 来ても、戸をしっかり閉め、中に入れてはならん。 本人がすぐあとからやって来るからだ。」

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