チャプター

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  11. 11
  12. 12
  13. 13
  14. 14
  15. 15
  16. 16
  17. 17
  18. 18
  19. 19
  20. 20
  21. 21
  22. 22

旧約聖書

新約聖書

列王紀上 6 リビングバイブル (JLB)

1.  ソロモン王が神殿の建設にかかったのは、即位後四年目の春のことでした。 イスラエル国民が、奴隷になっていたエジプトを出てから、四百八十年後のことです。 

2. 神殿は、長さ三十メートル、幅十メートル、高さ十五メートルでした。 

3. 正面の玄関は、幅十メートル、長さ五メートルで、 

4. 全体に狭い窓を取りつけました。

5.  神殿の両側の長さいっぱいに、外の壁に面して脇部屋が作られました。 

6. この脇部屋は三階建てで、一階の幅は二メートル半、二階は三メートル、三階は三メートル半ありました。 神殿の壁の外側に段を作り、その上に梁を置いて、脇部屋と神殿をつなぎました。 こうして、梁を神殿の壁に差し込まないようにしたのです。

7.  神殿を建てるのに使った石は、石切り場で仕上げたものばかりでした。 そのため、建築現場では、工事中も槌や斧、そのほかの道具の音はいっさい聞こえなかったのです。

8.  脇部屋の一階に通じる入口は、神殿の右側にありました。 二階に上るらせん階段があり、さらに、二階から三階に上るようになっていました。 

9. 神殿の完成が近づくと、王は、梁や柱はもちろんのこと、内部を杉材でおおって仕上げました。 

10. 先ほど説明したように、神殿の両側に脇部屋がありましたが、それは杉材で神殿の壁に固定してありました。 脇部屋の各階の高さは二メートル半です。

11-12. 神様は建築中の神殿について、次のようにお語りになりました。 「わたしが言うとおりにし、わたしの命令を忠実に守るなら、おまえの父ダビデに約束したことを実行しよう。 

13. わたしはイスラエル国民とともに住み、決して彼らを捨てない。」

14.  ついに、神殿が完成しました。 

15. 神殿の内部は、床から天井まで、レバノン杉の板を張り巡らし、床には糸杉の厚板を使いました。 

16. 神殿のいちばん奥にある長さ十メートルの部屋は、至聖所と呼ばれます。 この至聖所も、床から天井まで、レバノン杉の板を張り巡らしました。 

17. 神殿のあとの部分の長さは二十メートルです。 

18. 内部の石壁は全部、ひょうたんと開いた花の模様が浮き彫りにしてある、レバノン杉の板でおおいました。

19.  奥の至聖所には、契約の箱が安置されました。 

20-22. 至聖所は、長さ十メートル、幅十メートル、高さ十メートルで、壁と天井に純金をかぶせました。 至聖所の祭壇もレバノン杉で作りました。 そして、その祭壇も含めて、神殿内部の残りの部分もみな、純金をかぶせたのです。 また、至聖所の入口を守るために、金の鎖を作りました。

23-28. 至聖所の中に、オリーブ材で作った二つのケルビムの像(天使を象徴する)を置きました。 像の高さは五メートルで、外側に広げた翼は、それぞれ一方の壁に届き、内側に広げた翼は、至聖所の真ん中で触れ合うようになっていました。 それぞれの翼は二メートル半で、どちらのケルビムも、一方の翼の先からもう一方の翼の先まで、五メートルありました。 像はどちらも同じ寸法、同じ形で、共に純金をかぶせてありました。

29.  至聖所もその手前の聖所も、壁には、ケルビムの像、なつめやしの木、それに開いた花の模様が彫られていました。 

30. 至聖所も聖所も、床はぜんぶ金でおおいました。

31.  至聖所に通じる入口には、正五角形の柱を使いました。 

32. 二枚のとびらはオリーブ材でできていて、その上にケルビム、なつめやしの木、花模様を浮き彫りにし、金を張りました。

33.  それから神殿の入口にも、オリーブ材で四角形の柱を作りました。 

34. 糸杉材の二枚の折り戸がついていて、どちらも蝶番で折りたためるようになっています。 

35. その表面にはケルビム、なつめやしの木、それに花模様が浮き彫りになっていて、入念に金を張ってありました。

36.  内庭を囲む塀は、切り石を三段重ねた上に、レバノン杉の角材が一段重ねてありました。

37.  神殿の土台がすえられたのは、ソロモン王の即位後四年目の五月で、 

38. 建て終わったのは、即位後十一年目の十一月でした。 完成に七年かかったことになります。