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列王紀上 18:19-37 リビングバイブル (JLB)

19. さあ、イスラエル国民と、イゼベル王妃おかかえのバアルの預言者四百五十人、それにアシェラの預言者四百人を、カルメル山に集めなさい。」

20.  そこでアハブは、全国民と預言者をカルメル山に召集しました。

21.  するとエリヤが、こう語りかけました。 「いつまで、迷っているのか。 イスラエルの神様がほんとうの神なら、この神様に従え。 バアルが神だというなら、バアルに従え。」

22.  エリヤは、さらに続けました。 「私はたった一人の神の預言者だ。 ところが、バアルの預言者は四百五十人もいる。 

23. さあ、二頭の若い雄牛を引っ張って来い。 バアルの預言者は、どっちでも好きな方を選び、切り裂いて、自分たちの祭壇のたきぎの上に載せるがいい。 ただし、火はつけるな。 私も残った方の雄牛を同じようにして、神様の祭壇のたきぎの上に載せ、火をつけないでおく。 

24. それから、おまえたちの神に祈れ。 私も私の神様に祈ろう。 祈りに答えて天から火を降らせ、たきぎを燃やしてくださる神こそ、ほんとうの神様だ!」 国民はみな、この提案に賛成しました。

25.  エリヤはバアルの預言者に言いました。 「おまえたちのほうが大ぜいだから、そっちから始めてくれ。 雄牛を一頭いけにえとしてささげ、おまえたちの神に祈れ。 ただし、たきぎに火をつけてはならん。」

26.  そこで彼らは、いけにえにする若い雄牛を祭壇に載せ、午前中いっぱい、「ああ、バアル様、私たちの祈りに答えてください!」と叫び続けました。 しかし、何の答えもありません。 ついに祭壇の回りで踊りだしました。 

27. かれこれ正午にもなろうというころ、エリヤは彼らをあざけりました。「もっと、もっと大声を出せ。 そんな声じゃ、おまえたちの神には聞こえんぞ。 だれかと話し中かもしれんからな。 トイレに入っているかもしれんし、旅行中かもしれん。 それとも、ぐっすり寝こんでいて、起こしてやる必要があるかもしれんな。」

28.  それで彼らは、ますます大声を張り上げ、いつものように、ナイフや剣で体を傷つけたので、血がたらたら流れました。 

29. こうして、午後いっぱい騒ぎ立て、夕方のささげ物をする時になりました。 しかし、いぜんとして何の答えもありません。

30.  この時とばかり、エリヤは人々に、「ここへ集まれ」と声をかけました。人々が回りに集まると、こわれていた神様の祭壇を築き直しました。 

31. イスラエルの十二部族を示す十二の石を取り、 

32. それで祭壇を築き直したあと、回りに幅一メートルほどの溝を掘りました。

33. 次に祭壇にたきぎを並べ、もう一頭の若い雄牛を切り裂き、たきぎの上に載せました。それから人々に命じました。 「四つのたるを水でいっぱいにし、その水をいけにえの雄牛とたきぎにかけなさい。」人々がそうすると、 

34. 「もう一度」と頼むのです。 また言われたようにすると、「よーし、もう一度だけかけて」と言うではありませんか。 とうとう人々は、同じことを三度もくり返しました。 

35. 祭壇から流れ落ちた水は、溝いっぱいにあふれています。

36.  いつもの夕方のささげ物をささげる時間になると、エリヤは祭壇に歩み寄り、こう祈りました。 「ああ、アブラハム、イサク、イスラエル(ヤコブ)の神様。 あなた様こそイスラエルの神様であり、私が神様のしもべであることを、きょうこそ、はっきり証明してください。 私がこのようにしたのは、神様のご命令によったということを、人々にわからせてください。 

37. 神様、私の祈りに答えてください! ここにいる人々が、あなた様こそ神であり、彼らをご自分のもとへ立ち返らせてくださることを知るように、どうか、私の祈りを聞き届けてください!」

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