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列王紀上 17:1-15 リビングバイブル (JLB)

1.  ギルアデのティシュベ出身の預言者エリヤは、アハブ王にこう宣告しました。 「私がお仕えしているイスラエルの神様は、確かに生きておられます。 私が何かを言わない限り、ここ数年、一滴の雨も降らず、露も降りません。」

2.  このあと、神様はエリヤにお語りになりました。 

3. 「東の方へ行き、ヨルダン川との合流点の東にある、ケリテ川のほとりに隠れるのだ。 

4. その川の水を飲み、からすが運んで来るものを食べよ。 食べ物を運ぶように、からすに命じておいたからな。」

5.  神様の命令どおり、エリヤはケリテ川のほとりに住みました。

6. 毎日、朝と夕方の二回、からすがパンと肉を運んで来ました。 彼はまた、川の水を飲みました。 

7. ところが、どこにも雨が降らなかったので、しばらくすると、川が涸れたのです。

8-9. その時、神様のおことばがありました。 「シドンの町に近いツァレファテ村へ行き、そこに住め。 その村には、おまえを食べさせてくれる未亡人がいる。 彼女にちゃんと指示を与えておいた。」

10.  エリヤは言われるままにツァレファテへ行き、村の入口で、たきぎを拾い集めている未亡人に会ったので、水を一杯求めました。

11.  彼女が水をくみに行こうとすると、エリヤは呼び止めて、「あっ、それからパンも」と言いました。

12.  「あなたの神様にお誓いして申します。 家には一切れのパンもありません。 つぼの底に、粉がほんのちょっとと、油がわずかばかり残っているだけです。 実は、それで最後の食事を作るため、たきぎを集めていたところなのです。 それを食べたら、息子と二人、飢えて死ぬのを待つだけです。」

13.  「なーに、心配することはありませんよ。 さあ、行って、最後の食事を作りなさい。 ただし、まず、私のために小さなパンを焼いてください。 そうしても、あなたと息子さんのために、十分なパンが焼けるはずです。 

14. イスラエルの神様が、『わたしが雨を降らして、再び作物を実らせる時まで、おまえのつぼからは粉も油もなくならない』と約束しておられます。」

15.  そこで彼女は、言われたとおりにしました。 と、どうでしょう。 彼女と息子とエリヤは、いつまでも粉と油で作ったパンを食べることができたのです。 

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