旧約聖書

新約聖書

列王紀上 11:16-18-33 リビングバイブル (JLB)

16-18. 六か月にわたる虐殺の結果、エドムの男子はほとんど全滅したのです。 当時、まだほんの子供だったハダデと、彼を連れてエジプトへ逃げた数人の家来だけが、難を免れたのです。 彼らはこっそりミデヤンを出て、パランへ行き、そこでほかの者と合流し、そろってエジプトへ逃れました。 エジプト王は、彼らに家と食糧をあてがってくれました。

19.  エジプトで、ハダデは王の親友となりました。 それで王は、タフペネス王妃の妹を妻として与えたのです。 

20. 彼らは、息子のゲヌバテをもうけました。 このゲヌバテは、宮殿で、王子たちといっしょに育ちました。 

21. ハダデはエジプトで、ダビデもヨアブも死んだと聞き、エドムに帰る許可を王に求めました。

22.  王はびっくりしました。 「なぜ、そんなことを申す。 何か不満でもあるのか。 気に入らんことでもしたかな。」「とんでもありません。 ここの居ごこちは満点です。 ですが、とにかく、故国へ帰りたいのです。」

23.  神様がソロモン王の敵対勢力として起こした人物が、ほかにもいます。 レゾンです。 彼はツォバの王ハダデエゼルの家来でしたが、持ち場を離れ、遠くへ逃げて身を隠していたのです。 

24. レゾンは、ダビデがツォバを滅ぼした時、いっしょにダマスコへ逃げた連中で略奪隊をつくり、その隊長になりました。 のちにレゾンは、ダマスコの王になりました。 

25. ソロモン王の生きている間、レゾンもハダデも王に敵対しました。 二人ともイスラエルをひどく憎んでいたからです。

26.  もう一人の反逆の指導者は、ネバテの子で、エフライムの町ツェレダ出身のヤロブアムです。 彼の母ツェルアは未亡人でした。 

27-28. 彼が反逆するに至った事情はこうです。 ソロモン王はミロの要塞を再建し、父ダビデが建てたエルサレムの城壁を修復しました。 ヤロブアムは非常に有能だったので、王に認められ、ヨセフ部族から駆り出された労働者の監督になりました。

29.  ある日、エルサレムを出たヤロブアムは、新しい服を着た、シロ出身の預言者アヒヤに出会ったのです。 この時、野原には、彼ら二人しかいませんでした。 アヒヤはヤロブアムを呼び寄せ、 

30. 着ていた服を十二切れに引き裂いてから、 

31. こう言いました。 「このうち十切れを取りなさい。 イスラエルの神様のお告げです。 『わたしはソロモンの王国を引き裂き、そのうちの十部族をおまえに与える。 

32. ただし、わたしのしもべダビデと、イスラエルの町々の中でも、特にたいせつにしているエルサレムのために、ソロモンに、一つの部族〔ユダとベニヤミン。 この二部族は時々一つの部族とみなされた〕だけ残す。 

33. これもみな、ソロモンがわたしを捨て、シドン人の女神アシュタロテ、モアブ人の神ケモシュ、アモン人の神ミルコムを拝んでいるからだ。 彼はわたしに従わず、わたしが正しいと考えていることを行なわなかった。 わたしの教えを、父ダビデのようには守らなかった。 

完全な章を読みます 列王紀上 11