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ルツ記 3:1-10 リビングバイブル (JLB)

1.  ある日、ナオミはルツに話しかけました。「ねえ、ルツや。 そろそろあんたも良いお婿さんを見つけて、しあわせにならなきゃね。

2. 実はね、これはと思っている人があるの。 あのボアズさんよ! あの方はとっても親切にしてくださったし、近い親戚でもあるしね。たまたま耳にしたんだけど、今夜、あの方は打ち場で大麦をふるい分けるって話よ。 

3. さあ、言うとおりにしておくれ。 体を洗って香水をつけ、きれいな服を着て、打ち場へお行き。 ただし、あの方が夕食をすますまでは気づかれないようにね。 

4. あの方がお休みになる場所をちゃんと見届けてから、そおっと入って行き、足もとのおおいをまくって横になりなさい。 あとは、あの方が教えてくださるよ。結婚についてどうすべきかはね。」

5.  「わかりました。 おっしゃるとおりにしますわ。」

6-7. ルツはしゅうとめに教えられたとおり、その夜、打ち場に出かけて行きました。 ボアズは食事をすますと、すっかり上機嫌で、積み重ねてある麦のそばにごろっと横になり眠ってしまいました。 この時とばかり、ルツはそっと忍び寄り、ボアズの足もとのおおいをまくって横になりました。 

8. 真夜中に目を覚ましたボアズは、びっくりして跳び起きました。 なんと、足もとに女が寝ているではありませんか。

9.  「そこにいるのは、だれだっ!」「ルツでございます。 どうぞ、神様のおきてに従って私を妻にしてください。 あなた様はその権利がおありですわ。」

10.  「あんたのようにすばらしい女を下さった神様に感謝しよう。 こんなにまでしてナオミに仕えてくれているとはなあ。 まだまだ若いのだから、金のあるなしは別にして、若い男に心をひかれても、不思議じゃない。 なのに、そんな気持ちは二の次にして、〔わしと結婚してナオミのために世継ぎを残そうというんだね〕。 

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