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ルツ記 1:1-2-13 リビングバイブル (JLB)

1-2. ずっと昔、士師(王国設立までの軍事的・政治的指導者)がイスラエルを治めていた頃のことです。 イスラエルを大ききんが襲いました。 そのため、ベツレヘム出身のエリメレクは、家族ともどもモアブに移り住んだのです。 妻の名はナオミといい、二人の間にはマフロンとキルヨンという息子がいました。 

3. ところが、モアブで暮らしている間にエリメレクは死に、ナオミと二人の息子があとに残されたのです。

4-5. やがて二人は、モアブの娘と結婚しました。 マフロンの妻はルツ、キルヨンの妻はオルパといいました。 ところが、イスラエルを出てから十年が過ぎ、二人の息子も死にました。 ナオミは夫ばかりか息子にまで先立たれ、とうとう一人ぼっちになりました。 

6-7. しかたなく、二人の嫁を連れてイスラエルへ帰ろうと決心したのです。それというのも、故郷は神様のおかげで、再び大豊作に恵まれたと伝え聞いたからでした。

8.  しかし、帰郷の途について間もなく、ナオミは考えを変え、二人にこう言い聞かせました。 「ねえ、あんたたち、私について来るより実家へお帰り。 息子たちや私によくしてくれてほんとにありがとう。 

9. いい再婚の相手が見つかるようにお祈りしてますよ。」 ナオミが別れの口づけをすると、二人はわっと泣きくずれ、涙ながらにすがりつきました。

10.  「そんなことおっしゃらないで、お願いですから、お義母様といっしょに行かせてください。」

11.  しかしナオミは、首を横に振るばかりです。 「いいえ、いけません。 お里へ帰ったほうがしあわせですよ。 もうあたしには、あんたたちの夫になれるような息子がいないんだからね〔当時、夫に先立たれた嫁は、前夫の弟と結婚することになっていた〕。 

12. さあ、里へお帰り。 私は今さら再婚できる年でもないし、かりに再婚して、今夜にでも身ごもって息子を産んだとしても、 

13. その子が大人になるまで待てるもんじゃありませんよ。 そうでしょう。 もうあたしを苦しめないでちょうだい。 あんたたちにつらい思いをさせたことで、もうじゅうぶん神様から罰を受けたつもりですよ。」

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