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ルツ記 1:12-22 リビングバイブル (JLB)

12. さあ、里へお帰り。 私は今さら再婚できる年でもないし、かりに再婚して、今夜にでも身ごもって息子を産んだとしても、 

13. その子が大人になるまで待てるもんじゃありませんよ。 そうでしょう。 もうあたしを苦しめないでちょうだい。 あんたたちにつらい思いをさせたことで、もうじゅうぶん神様から罰を受けたつもりですよ。」

14.  二人はまた、声をあげて泣きました。 それからオルパは、泣く泣くしゅうとめに別れの口づけをし、郷里へ帰って行きました。 しかしルツは、何としてもナオミのそばから離れようとしません。

15.  「ほら、オルパは里へ帰って行ったじゃないの。 あんたもそうおし。」

16.  「お願い、お義母さん、あたしを放り出さないで。 お伴させていただきたいんです。 お義母さんといっしょに暮らしたいんです。お嫁に来た以上、あたしもイスラエル人です。 イスラエルの神様はあたしの神様です。 

17. どうかいつまでも、おそばにおいてください。 あたしたちを引き離すものは死だけですわ。 もしおそばを離れでもしたら、神様が、どんなにでも罰してくださいますように。」

18.  ナオミは、ルツの決心が堅く、これ以上説得してもむだだと知ると、もう何も言いませんでした。 

19. こうして二人はベツレヘムへ帰り着き、村中がそのことでわき立ちました。女たちは、「まあ、ほんとうにナオミさんかい」と大騒ぎです。

20.  しかし、ナオミはこう答えました。 「お願いだから、ナオミなんて呼ばないで。 マラって呼んでちょうだい〔ナオミは『心地よい』、マラは『つらい』の意〕。 だって全能の神様に、ずいぶんつらい目を見させられたんだもの。 

21. あんなに意気揚々と出て行ったのに、無一文で連れ戻されたってわけよ。 神様に見捨てられてこんなに禍をこうむったあたしを、どうしてナオミなんて呼ぶの!」

22.  二人がモアブからベツレヘムへ帰り着いたのは、ちょうど大麦の刈り入れが始まったころでした。

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