1. 助けを呼び求めても、だれも答えてくれない。 神々によりすがっても、救ってもらえない。
2. 彼らは怒り狂い、のたうち回って息絶える。
3. 神に背く者は、しばらくは栄えるように見えても、思いもよらない災いにみまわれる。
4. 彼らの子供たちは、だれにもかばってもらえず、簡単にだまされる。
5. せっかくあげた収穫も人手に渡り、その富は、ほかの多くの人の渇きをいやす。
6. 罪の種をまいた者には、罰として不幸が襲う。
7. 火種から勢いよく炎が吹き上げるように、人は罪と不幸に向かってまっしぐらに進む。
8. だから、あんたに忠告したい。 神様に罪を告白しなさい。
9. 神様は、目をみはるような奇蹟を数限りなくなさるからだ。
10. 神様は地に雨を降らせて田畑をうるおし、
11. 貧しい者と謙そんな者を富ませ、苦しむ者を安全な場所へ連れて行く。
12. 神様は、ずる賢い者の計画をくつがえす。
13. 彼らは知恵をこらして計画を練り、そのわなに自分でかかる。
14. 彼らは夜だけでなく、昼日中でも、盲人のように手探りで歩く。
15. 神様は、このような横暴な連中から、身寄りのない者や貧しい者を救う。
16. こうして、貧しい者はついに希望を見いだし、悪者の牙はへし折られる。
17. 神様に誤りを正してもらえる人は、なんと幸せなことか。 神様の懲らしめを、ないがしろにしてはいけない。 自分で罪を犯し、招いた結果なのだから。
18. 神様は傷つけても包帯を巻き、治してくださる。
19. 何度でも救い出してくださる。 だから、災いがあんたに寄りつく暇もない。
20. ききんの時には死から、戦いの時には剣から守られる。
21. 人の中傷も苦にならず、将来の心配もなくなる。
22. あんたは戦いとききんをあざ笑い、野獣に襲われることもない。
23. 野の石と、どう猛な野獣は、あんたと平和協定を結ぶからだ。
24. 家を留守にしても、何の心配もない。 倉庫には、だれも指一本ふれないからだ。
25. あんたの息子たちは、なくてはならぬ人物となり、子孫は草のようにはびこる。
26. 麦は、収穫の時まではどんなことがあっても刈り取られない。 そのように、あんたも幸せな一生を送り、長寿を全うする。
27. このことが嘘偽りでないことを、わしは経験から割り出した。 あんたのためを思えばこそ、忠告するんだ。 わしの助言を聞いてくれ。」