5. ところが、三人が答えに詰まったのを見ると、この時とばかり、怒りに震えながら、
6. 口を開きました。 「ぼくは若いし、皆さんは人生の大先輩だ。 だから遠慮して、今まで黙っていた。
7. 亀の甲より年の劫って言いますからね。
8-9. しかし、年をとれば必ずりこうになるってものじゃないんだ。 人を聰明にするのは、人のうちにある神の霊だ。
10. だから、しばらくぼくの言うことを聞いてもらいたい。
11-12. ぼくはこれまで、じーっと皆さんの言い分を聞いてきた。 ところが皆さんは、ヨブさんに罪を認めさせることも、彼が罪人であることを証明することもできなかった。
13. 『人に罪を認めさせるのは神様だけだ』などと、言いわけしないでもらいたい。
14. ヨブさんが初めからぼくと議論していたら、ぼくは絶対、皆さんのような論法では答えなかった。
15-16. だれも答えることばもなく、途方にくれ、口をつぐんで座り込んでいるのに、それでも待ち続けるべきだろうか。
17. とんでもない。 ぼくだって、言うだけは言わせてもらう。
18. さっきから、言いたくてむずむずしているんだ。