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ヨブ記 30:2-19 リビングバイブル (JLB)

2. 彼らには強力なうしろだてがある。 だがそれも、実際は張り子の虎にすぎない。 

3. 彼らはききんで骨と皮になり、荒れ果てて陰気な不毛の地や砂漠に放り出される。 

4-5. 食べる物といえば木の根や葉ばかりの、人里離れた所へ追いやられる。 どろぼうか何かのように、人々は大声をあげて追い払う。 

6. 足のすくむような谷の斜面、洞窟、岩場が、彼らの住みかとなる。 

7. やぶの中で獣のようにうめき、雨露をしのぐために、いら草の下に群がって体をすり寄せるのだ。 

8. この小わっぱどもも能なしになった。 彼らは水呑み百姓の子、世間から爪はじきにされた者の子だ。

9.  それなのにわしは今、彼らの下品な歌の材料となり、笑い草になった。 

10. 彼らはわしをさげすんで近寄らず、わしの顔に容赦なくつばを吐きかける。 

11. 神様がわしのいのちを危険にさらしたからだ。 若僧のくせに、わしに恥をかかせるだけじゃ足りず、今度はしたいほうだいのことを始めた。 

12. 野次馬根性よろしく、わしの揚げ足をとり、行く手に罠をしかける。 

13. わしの進む道をふさぎ、助ける者がだれもいないことを承知の上で、早く死ねとばかりに一気に攻め立てる。 

14. 四方八方から襲いかかり、倒れたわしを踏みつける。

15.  わしは今、恐ろしくてしかたがない。 こんな連中にまで軽べつされ、あれほどの繁栄も、強風に吹き払われる雲のように消えたのだ。 

16. これが嘆かずにおられようか。 昼は昼で気分が滅入り、 

17. 夜になればなったで、何もかもが物憂く、骨がけずりとられるような痛みがひっきりなしに走る。 

18. 夜通し悶々として寝返りをうつが、着物がからまってじゃまをする。 

19. 神様はわしを泥に投げ込んだので、まるでちりや灰のようになってしまった。

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