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ヨブ記 12:1-16 リビングバイブル (JLB)

1.  ヨブの返事。

2.  「あんたが博学で、何でもご存じだってことは、よくわかった。だがな、そんな知恵なんか、あんたといっしょに滅んでしまえ。 

3. あんたも、わしと似たりよったりさ。 それくらいのことは、だれだって知っているよ。 

4. わしは、神様に助けを願い、じきじきに答えていただいたこともあるのに、今は人の笑い草になってしまった。 品行方正なわしが、物笑いの種とはな。 

5. その一方では、金持ちどもが、難儀している者をあざけり、困っている者を目ざとく見つけてばかにする。 

6. 物取りは栄えるものだ。 さあ、かまうことはないから、神様を怒らせてみたらどうだ。 別に罰があたるわけでもあるまい。 それでも神様は、必要なものはぜんぶ下さるだろうよ。

7-9. 神様がどうしようもないわからず屋だってことぐらい、だれでも知っている。 犬畜生でも、それぐらいのことは知っている。 鳥に聞いてみろ。 そうだと答えてくれる。 地と、海の魚に教えてもらえ。 同じ答えが返ってくるさ。 

10. すべての生き物のいのちと、すべての人間の息とは、共に神様の御手のうちにあるからだ。 

11. 舌が、うまいかまずいかを区別するように、思考力は、耳に入ることばが本当かうそかを聞き分ける。 

12. お説のとおり、わしのような老人には知恵と分別がある。 

13. だが、本物の知恵と力は神様だけのものだ。ただ神様だけが、わしらのなすべきことをご存じだ。 何といっても、神様には思慮がある。

14.  おまけに、神様の力ときたらどうだ。 神様がこわしたものは、二度と建て直せない。 神様に追い詰められたら、観念するしかない。

15. 神様が雨を引き止めると、地は砂漠となり、嵐を送ると、水浸しになる。 

16. このように、力と知恵は神様のものだ。 欺く者も欺かれる者も、共に神様の奴隷であることに変わりはない。

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