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ヨブ記 1:1-14-15 リビングバイブル (JLB)

1.  ウツの国にヨブという人が住んでいました。 この人は人格者で、神様を敬い、悪から遠ざかっていました。 

2-3. 子宝に恵まれ、息子が七人、娘が三人もいました。 それに、羊七千頭、らくだ三千頭、五百くびきの牛、雌ろば五百頭がいる上に、大ぜいの召使をかかえる億万長者でした。 名実ともに、その地方きっての大牧場主だったのです。

4.  毎年、ヨブの息子たちは、誕生日ごとに、自宅へ兄弟姉妹を招いて祝賀会を開き、飲み食いして陽気にはしゃぐことにしていました。 

5. 時には数日に及ぶこの誕生パーティーが終わると、ヨブは決まって子供たちを呼び寄せ、彼らの身をきよめる儀式を行ないました。 彼は朝早く起き、子供たち一人一人のために、完全に焼き尽くすいけにえをささげるのでした。 彼は口ぐせのように、「息子たちが、もしかしたら罪を犯し、心の中で神様に背いたかもしれない」と言っていたからです。 この儀式はヨブの年中行事の一つになっていました。

6.  ある日、御使いたちが神様の前に出た時のことです。 その中に、告発者のサタンもいました。

7.  神様はサタンに問いただしました。 「おまえはどこから来たのか。」「地球のパトロールから帰って来たところでさ。」

8.  「わたしのしもべヨブを知っているか。 彼は世界でいちばんの人格者だ。 神は敬うし、一点の非の打ちどころもない。」

9.  「あたり前ですよ。 あなたが特別ひいきにしているんだから。 

10. あなたはいつも、彼とその家庭、持ち物を守っているじゃないですか。 それに、彼のすることは何でも栄えるように目をかけている。 これじゃあ、金がうなるほどあっても不思議はない。 あなたを拝むふりをして当然ですよ。 

11. 試しに、やっこさんの財産を取り上げてみるんですな。 きっとあなたをのろいますぜ。」

12-13. 「彼の財産のことは、おまえの好きなようにしてよい。 ただし、彼の体に触れてはならんぞ。」こうして、サタンは出て行きました。 それからしばらくして、ヨブの息子、娘たちが長兄の家で祝宴を張っている時、悲劇の幕が切って落とされました。

14-15. 使者がヨブの家に飛んで来て、悲報を伝えたのです。 「た、たいへんです。 牛が畑を耕し、そばでろばが草を食べているところへ、いきなりシェバ人が襲いかかりました。 家畜はさらわれ、作男たちは皆殺しです。 どうにか助かったのは私ひとりです。」

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