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ヨシュア記 7:13-26 リビングバイブル (JLB)

13.  立て。 みなにこう告げよ。 『各自、あすに備えて、きよめの儀式を行なえ。 イスラエルの神様である主がこう言われるからだ。だれかが神様のものを盗んだ。 この罪を処分するまで、敵を破ることはできない。 

14. 明朝、あなたがたは部族ごとに進み出なさい。神様が犯人のいる部族を摘発なさるだろう。 その部族は氏族に分かれて進み出なさい。 神様が犯人の属する氏族を示してくださるだろう。 次に、その氏族は家族ごとに進み出なさい。 そして、犯人を含む家族はみな、一人ずつ前へ出るのだ。 

15. 神様のものを盗んだ者は、全財産もろとも、火で焼かれるがいい。 神の契約を破って、全イスラエルに災難をもたらしたからだ。』」

16.  翌朝はやく、ヨシュアは神様の前に、イスラエルの各部族を連れ出しました。 すると、ユダ部族に犯人がいることがわかったのです。

17. ついでユダの各氏族を進み出させると、ゼラフの氏族だとわかりました。 今度は、家族に分かれて神様の前に進み出たところ、ザブディの家族だということになりました。 

18. ザブディ家の男子が一人ずつ連れ出されると、ついに、犯人はザブディの孫アカンであると判明したのです。

19.  ヨシュアはアカンにただしました。 「よいか。 イスラエルの神様に栄光を帰すのだ。 ほんとうのことを白状しろ。 さあ、何をしたか、包み隠さず話せ。」

20.  「私はイスラエルの神様に対して、取り返しのつかない罪を犯しました。 

21. ちょっと見たら、バビロン産の美しい外套と、金の延べ棒と、銀とがあったんです。 銀は六万円もするだろうし、金のほうは十五万円の値打があると思いました。 すると、矢も盾もたまらず欲しくなりました。 それで、そいつを自分のテントの下に埋めたんです。 銀はいちばん深い所に隠しました。」

22.  さっそく人をやって、戦利品を捜させました。 テントへ駆けつけた面々は、アカンの供述どおり、隠してあった盗品を掘り出し、さらに深い所からは銀を見つけました。 

23. それらはすべてヨシュアのもとへ運ばれ、神様の前に並べられました。 

24. ヨシュアは全イスラエル人と共に、アカンをアコルの谷まで連れ出しました。 もちろん、盗んだ銀、外套、金の延べ棒、それに息子、娘、牛、ろば、羊、テントなど、全財産もいっしょです。

25.  ヨシュアはアカンに言い渡しました。 「どうして、われわれにこんな災難を招くようなことをしでかしたのだ。 今度は、神様がおまえをひどい目に会わせる番だ。」人々は彼とその家族を石で打ち殺し、死体を焼き、 

26. その上に石を高く積み上げました。 その石塚は現在も残っており、谷は、今もなおアコル〔災い〕の谷と呼ばれています。 こうして、ようやく神様の激しい怒りはおさまったのです。

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