5-6. 五度目に、サヌバラテの使いは、次のような文面の、封のしてない手紙を持って来ました。「ゲシェムによると、行く先々で、こんなうわさが耳に入るそうです。 ユダヤ人は、謀反を起こすために城壁を再建しているのだ、とね。 君は、王になろうとたくらんでいるそうではありませんか。 もっぱらのうわさですよ。
7. それに、エルサレムでは預言者を任命し、『ネヘミヤこそ、われわれに必要な人物だ』と言わせているとか。このことは、必ずアルタシャスタ王の耳に入れます。 悪いことは言いません。 さあ、おいでなさい。 話し合う余地は十分にあります。これしか助かる道はありませんぞ。」
8. 私はこう答えてやりました。「胸によく手をあてて、考えてみることですな。 うそ八百を並べ立てているだけではありませんか。
9. 私たちを脅迫して、ただ工事を中止させたいだけなのです。」 ああ、神様、どうか、私に力をお与えください。
10. 数日後、私は、メヘタブエルの孫でデラヤの息子シェマヤを訪ねました。 神様からお告げがあったと聞いたからです。「神殿に身を隠して、とびらを閉めるのです。 今晩、やつらはあなたを殺しにやって来ますぞ」と、彼は急を告げました。
11. 「知事たる者が、どうして、危険だからといって逃げ出せましょう。 それに、祭司でもない私が神殿に入ったりすれば、いのちを失います。 とんでもないことです。」
12-13. その時、私は何もかも悟ったのです。 それは神様のお告げではなく、トビヤとサヌバラテの陰謀であったことを。 シェマヤを買収して、私を脅し、神殿に逃げ込むような罪を犯させて、非難のほこ先を向けようとしたのでした。