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ネヘミヤ記 2:1-2-16 リビングバイブル (JLB)

1-2. 四か月ほどたった四月のある日、私が王にぶどう酒をついでおりますと、王がおことばをかけてくださったのです。 「浮かぬ顔をしておるな。 ぐあいでも悪いのか。 まるで大きな悩みでもしょい込んだようじゃぞ。」 その時まで、私は王の前では、いつも明るく振る舞っているつもりでした。 どぎまぎしながらも、こう答えました。 

3. 「陛下、どうして悲しまずにおられましょう。 先祖たちの眠る町が廃墟となり、門も焼け落ちたままだと申しますのに。」

4-5. 「ふむ、いったいどうすれば、心が晴れるのじゃ。」私は、すかさず天の神様に祈ってから答えました。 「もし、陛下のおこころにかなって、お許しいただけますなら、私めをユダに遣わし、先祖の町を再建させてください。」

6.  「して、どのくらい行っているのか。 いつ戻ってまいるのじゃ。」 王は、かたわらの王妃ともどもお尋ねになりました。こうして、王の承諾を得たのです。 さっそく、私は出発の日取りを決めました。

7.  このほかにも、私は王に無心を願い出ました。 「もしよろしければ、ユーフラテス川以西の知事あての手紙を賜わり、途中、その国内を通らせてくれるよう、お取り計らいください。 

8. また、王室の森林管理人アサフへも手紙を賜わり、神殿付近の城門の梁と、城壁と、私の住まいを建てる材木を、提供させていただけませんでしょうか。」神様の深いお恵みのおかげで、願いはかなえられました。

9.  ユーフラテス川西岸まで来ると、私は知事に王の手紙を渡しました。 ついでですが、王は私に警護の将校と騎兵をつけてくれていたのです。 

10. ところが、私が来たことを知り、激怒した人物がいました。 ホロン人サヌバラテと、アモン人の役人トビヤです。 この二人は、だれでもイスラエルに手を貸そうとする者には、容赦しなかったからです。

11-12. エルサレムに着いて三日後、私は二、三の者だけを連れて、夜こっそり抜け出しました。 神様が私の心に示してくださったエルサレムに関する計画は、自分ひとりの胸のうちに秘めて、だれにも話していなかったからです。 私はろばに乗り、ほかの者は歩きました。

13. 谷の門を通り、竜の泉に向かい、糞の門まで行き、くずれた城壁、焼け落ちた門を調べました。 

14-15. 次いで、泉の門と、王の池へ向かいましたが、私の乗ったろばの通れる場所がありませんでした。 そこで、町の回りを巡り、流れをさかのぼり、城壁を調べて、再び、谷の門から中に入りました。

16.  町の役人たちは、私が出かけたことも、なぜ、そんなことをしたのかも知りませんでした。 この計画を、政府や宗教関係の要人にも、実際の工事にあたる人々にも、まだ打ち明けていなかったからです。

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