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ダニエル書 5:2-4-13 リビングバイブル (JLB)

2-4. 王は、ぶどう酒を飲みながら、ずっと以前、ネブカデネザル王の治世に、エルサレムの神殿からバビロンに持って来た、金と銀の杯のことを思い出しました。さっそく、この聖なる杯を宴席に持って来るよう命じました。 杯が運ばれて来ると、王と王子たち、妻とそばめたちは、金、銀、青銅、鉄、木、石で作られた偶像のために、その杯で乾杯したのです。

5. すると突然、居並ぶ者たちの目の前で、人の手の指が現われ、燭台の向こうの塗り壁に何か書いたのです。 王も、確かにその指を見ました。 

6. 恐ろしさのあまり、王の顔は蒼白となり、すっかりおびえて、ひざががくがく震えだし、とうとうその場に座り込んでしまいました。

7. 王は叫びました。 「呪文師、占星学者を呼べ。 カルデヤびとを呼べ。 だれか、壁に書かれた文字を読み、その意味を解き明かせるなら、王室の栄誉を帯びた紫の衣を着せ、首に金の鎖をかけ、この国の第三の支配者としようぞ!」

8. しかし、呼び集められた者のうち、一人としてその文字を読み、意味を解き明かせる者はいません。

9. 王はますます興奮し、恐怖におびえ、居並ぶ高官たちも、うろたえるばかりです。 

10. このことを聞いた王母は、すぐ宴会場に駆けつけ、王に言いました。 「王よ、落ち着きなさい。 そんなお顔をなさったり、おびえたりするのはおやめなさい。 

11. あなたの王国には、聖なる神の霊が宿っている人がいるではありませんか。 父上の時代に、その人は、まるで神様のように、知恵と理解力に満ちていました。 父上の治世に、その人は、バビロン全土の呪文師、占星学者、カルデヤびと、占い師たちの長とされたのです。 

12. その人は、ダニエルと申します。 父上は彼をベルテシャツァルと呼んでおりました。 その人を召してください。 彼の頭脳は神様の知恵と理解力に満ちています。 それで、夢を解き明かし、なぞを解き、どんな難問も解決できるのです。 あの壁に書かれた文字も、きっと読みこなしてくれましょう。」

13. ダニエルは、すぐさま王のもとに召されました。 王はダニエルに語りかけました。 「ネブカデネザル王がイスラエルから捕虜として連れて来たユダヤ人ダニエルと申すのは、おまえか。 

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