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ダニエル書 10:3-15 リビングバイブル (JLB)

3. その間ずっと、ぶどう酒も肉も口にせず、もちろん、茶菓も手にすることはありませんでした。 体を洗ったり、ひげを剃ったり、髪を梳くこともしませんでした。

4. 四月初旬のある日、私はティグリス川のほとりに立っていました。 

5-6. と、突然、目の前に、リンネルの衣服をまとい、腰に純金の帯を締め、光り輝くような肌をした方が立っているのが見えたのです。 その顔からは、いなずまのように、目もくらむばかりの閃光がきらめいています。 目は燃える火の池のようであり、腕と足は磨き上げた真鍮のように輝き、その声は大群衆の叫びのようです。

7. この圧倒されるような幻を見たのは、私だけでした。 いっしょにいた者たちは何も見なかったのに、突然、異常な恐怖に取りつかれ、逃げるように身を隠してしまい、 

8. 私だけが残ったのです。 この恐ろしい幻を見て、私はすっかり力が抜け、恐怖のあまり顔色も青ざめてしまいました。

9. それから、その方が語りかけましたが、私は意識を失い、うつぶせに地面に倒れてしまいました。 

10. すると、一つの手が、手も膝もがくがく震えている私を起こしてくれました。 

11. その時、その方の声が聞こえました。 「さあ、だれよりも神様に愛されているダニエルよ、立ちなさい。 これから語ることを、よく聞くがいい。 神様が私を、あなたのところへ、お遣わしになったのだ。」 そこで私は、まだ恐怖で震えながらも、立ち上がりました。

12. その方は続けました。 「ダニエル、恐れることはないぞ。 あなたが神様の御前で断食し、幻の意味を悟ることができるように祈り求めた最初の日に、あなたの願いは天において聞かれ、すでに答えられているからだ。 その日に、私はあなたに会うため、ここに遣わされていたのだ。 

13. ところが、二十一日間も、ペルシヤを支配する巨大な悪の霊が、行く手に立ちふさがっていた。 その時、天の軍勢の最高指揮官の一人ミカエルが助けに来てくれたので、私はペルシヤの霊的支配者を打ち破ることができたのだ。 

14. いま私は、終わりの時に、あなたの同胞であるユダヤ人に起こることを知らせるために、ここに来ている。 もっとも、この預言の実現はまだ何年も先のことだ。」

15. このことばを聞いている間ずっと、私はうつむいて、ひと言もしゃべることはできませんでした。 

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