チャプター

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10
  11. 11
  12. 12
  13. 13
  14. 14

旧約聖書

新約聖書

ゼカリヤ書 12 リビングバイブル (JLB)

1. 天を張り、地の基をすえ、霊を持つ者として人をお造りになった神様は、イスラエルの運命を、次のように宣告しておられます。

2. 「わたしは、エルサレムを包囲する軍隊を差し向ける回りの国々に対して、エルサレムとユダを、毒を盛った杯のようにする。 

3. エルサレムは、世界を苦しめる重い石となる。 全世界の国々が力を合わせて動かそうとするが、逆に押しつぶされてしまう。

4. その日、わたしはエルサレムに迫る敵軍をうろたえさせ、物笑いの種にする。 わたしはユダの国民を見守り、すべての敵を盲目にするからだ。

5. それでユダ部族の者は、心の中で『エルサレムの住民は、彼らの力が、彼らの神、天の軍勢の主のうちにあることを知ったのだ』と言うであろう。

6. その日、わたしはユダ部族の者を、森をも焼き払う小さな炎、わらの束を燃やすマッチのようにする。 彼らは、右も左も、回りのすべての国々を焼き尽くすが、エルサレムだけはそのまま残る。

7. 神様はエルサレムより先に、ユダに残されていた者に勝利をお与えになる。 それは、エルサレムの住民とダビデ王の子孫が、その成功を鼻にかけることがないためだ。 

8. 神様はエルサレムの住民をお守りになる。 その中でいちばん弱い者も、ダビデ王のように強くなる。 ダビデ王の子孫は、神様のようになり、彼らの前を行く御使いのようになる。

9. わたしが、エルサレムに敵対する国を、ことごとく滅ぼすことにしたからだ。 

10. その時、わたしはエルサレムの全住民に、恵みと祈りの霊を注ぐ。 彼らは、自分たちが突き殺した者を見て、まるでひとり息子をなくしたように彼のために泣き悲しみ、長男が死んだ時のように彼のことで嘆き悲しむ。 

11. その時のエルサレムでの悲しみと嘆きは、神様を敬ったヨシヤ王が、メギドの谷で殺された時の嘆きよりも深い。

12-14. イスラエルの全国民は、深い悔恨の涙を流す。 国中の者が残らず、王も、預言者も、祭司も、国民も、苦悩のあまり身をかがめる。 家族も引き裂かれ、夫と妻も引き離されて、だれもが、ただひとり嘆き悲しむ。