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サムエル記下 24:3-16 リビングバイブル (JLB)

3.  ヨアブはびっくりしました。 「どうか、神様が、陛下の長らえます間に、現在の人口の百倍にもふやしてくださいますように! しかし、陛下がわざわざ、国勢を誇示なさるには及ばないと存じますが。」

4.  しかし、ヨアブの忠告も、王のたっての願いには勝てず、ヨアブをはじめとする将校たちは、国の人口調査に出かけることになりました。 

5. 一行はまず、ヨルダン川を渡り、ガドの谷の真ん中にある町の南方、ヤウゼルに近いアロエルに野営しました。 

6. それからタフティム・ホデシの地とギルアデを巡り、さらにダン・ヤアンに進んで、シドンの方に回りました。 

7. その後ツロの要塞に行き、ヒビ人やカナン人の町をすべて行き巡り、ユダの南に広がるネゲブを、ベエル・シェバまで下りました。 

8. こうして、九か月と二十日かかって、全国を行き巡り、この任務を終えたのです。 

9. ヨアブは、国民の登録人数を王に報告しました。 その結果、徴兵人口は、イスラエルで八十万、ユダで五十万とわかりました。

10.  ところが、人口調査を終えたあと、ダビデの良心は痛み始めたのです。 彼は神様に祈りました。 「とんでもない過ちを犯してしまいました。 どうか、私の愚かな振る舞いをお見のがしください。」

11.  翌朝、神様のお告げが、預言者ガドにありました。 ガドは、ダビデと神様との間を取り次いでいた人物です。神様はガドにお語りになりました。 

12. 「ダビデに告げよ。 私が示す三つのうち一つを選べとな。」

13.  ガドはダビデのもとへ行き、こう尋ねました。 「七年間にわたる全国的なききんがよいか、三か月間、敵の前を逃げ回るのがよいか、三日間、伝染病にみまわれるのがよいか、一つを選んでください。よくお考えになって、神様にどうお答え申し上げるべきか、ご指示ください。」

14.  ダビデは答えました。 「こんな決断を下さなければならんとは、実につらい。 だが、人の手に陥るよりは神様の手に陥るほうがましだ。 神様のあわれみは大きいからな。」

15.  すると神様は、その朝から、イスラエルに伝染病をはやらせました。 災いは三日間にわたりました。 そのため、国中で七万もの死者が出ました。 

16. 死の使いがエルサレムに災いの手を伸ばそうとした時です。 神様は事態をあわれんで、中止するようお命じになりました。 ちょうど御使いは、エブス人アラウナの打ち場のわきに立っていました。

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