4. それから、王はアマサに、三日以内にユダの軍隊を召集し、結果を報告せよ、と命じました。
5. アマサはユダの兵士を動員するために出て行きましたが、約束の三日間でそれを果たすことができませんでした。
6. それで、ダビデはアビシャイに指令しました。 「あのシェバのやつを放っておくと、アブシャロムより手に負えなくなるぞ。 急げ。 警護の兵を連れて追いかけるんだ。 わしらの手の届かない、城壁のある町に逃げ込まれたら、どうしようもないぞ。」
7. アビシャイはヨアブとともに、ヨアブ配下の精兵とダビデ王直属の護衛兵を率いて、シェバを追いました。
8-10. ところが、ギブオンにある大きな石のところまで来た時、アマサとばったり出くわしたのです。 軍服を着ていたヨアブは、短剣をわきに差していました。彼はあいさつするように駆け寄りながら、そっと短剣のさやを払ったのです。 「やあ、元気かね」と、ヨアブは口づけせんばかりに、右手でアマサのあごひげをつかみ、引き寄せました。 アマサは、ヨアブが左手に短剣を隠し持っているとは知りません。 と、その時、ヨアブはアマサの下腹を、ぐさっと突き刺したのです。 はらわたが地面に流れ出ました。 このひと突きで十分でした。 アマサは死んだのです。 ヨアブと兄弟アビシャイは、倒れたアマサを置き去りにして、シェバを追跡しました。
11. ヨアブ配下の若い将校が、アマサの従者に叫びました。 「ダビデ王に味方するなら、ヨアブ様について来るんだな!」