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サムエル記下 20:1-12 リビングバイブル (JLB)

1.  その時、ベニヤミン人ビクリの息子でシェバというならず者が、ラッパを吹き鳴らし、大声でわめき始めました。 「ダビデなんかくそ食らえだ。 さあ、みんな行こう! こんな所でぐずぐずするな! ダビデなんか王じゃねえよ!」

2.  すると、ユダとベニヤミン以外のイスラエル人はみな、ダビデから離れ、シェバのあとを追ったのです! ユダの人々は王のもとにいて、ヨルダン川からエルサレムまでの全道程を従って行きました。

3. 殿に着くと、王はさっそく、留守を守らせていた十人のそばめを別棟に移し、軟禁させました。 女たちの生活は保証されていましたが、王が通うことは、二度とありませんでした。 女たちは死ぬまで、未亡人同様に暮らしたのです。

4.  それから、王はアマサに、三日以内にユダの軍隊を召集し、結果を報告せよ、と命じました。 

5. アマサはユダの兵士を動員するために出て行きましたが、約束の三日間でそれを果たすことができませんでした。

6.  それで、ダビデはアビシャイに指令しました。 「あのシェバのやつを放っておくと、アブシャロムより手に負えなくなるぞ。 急げ。 警護の兵を連れて追いかけるんだ。 わしらの手の届かない、城壁のある町に逃げ込まれたら、どうしようもないぞ。」

7.  アビシャイはヨアブとともに、ヨアブ配下の精兵とダビデ王直属の護衛兵を率いて、シェバを追いました。 

8-10. ところが、ギブオンにある大きな石のところまで来た時、アマサとばったり出くわしたのです。 軍服を着ていたヨアブは、短剣をわきに差していました。彼はあいさつするように駆け寄りながら、そっと短剣のさやを払ったのです。 「やあ、元気かね」と、ヨアブは口づけせんばかりに、右手でアマサのあごひげをつかみ、引き寄せました。 アマサは、ヨアブが左手に短剣を隠し持っているとは知りません。 と、その時、ヨアブはアマサの下腹を、ぐさっと突き刺したのです。 はらわたが地面に流れ出ました。 このひと突きで十分でした。 アマサは死んだのです。 ヨアブと兄弟アビシャイは、倒れたアマサを置き去りにして、シェバを追跡しました。

11.  ヨアブ配下の若い将校が、アマサの従者に叫びました。 「ダビデ王に味方するなら、ヨアブ様について来るんだな!」

12.  血まみれのアマサは、道の真ん中に転がっていました。 やじうまが大ぜい集まって来たので、将校たちは死体を野原へ運び、着物をかけました。 

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