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サムエル記下 18:2-12 リビングバイブル (JLB)

2. 全軍を三隊に分け、ヨアブと、その兄弟で同じくツェルヤの息子アビシャイと、ガテ人イタイに、それぞれ指揮させました。 王は、自ら陣頭に立ちたいと考えていましたが、家来たちの猛反対に会いました。

3.  「それは断じてなりません。 私どもが逃げ出そうと、半数が死のうと、彼らには、どうでもよいことなのです。 目あては陛下お一人なのですから。 陛下は、私どもの一万人にもあたるお方です。ですから、今は、この町においでになって、必要な時に助け舟を出してくださればよろしいのです。」

4.  ついに王も、「わかった。 言うとおりにしよう」とうなずきました。 王は町の門に立って、全軍が出陣するのを見送りました。

5.  王はヨアブ、アビシャイ、イタイに、「わしに免じて、あの若いアブシャロムには、手ごころを加えてやってくれ」と命じました。全兵士は、王が指揮官たちにそう命じるのを聞いていました。

6.  こうして、戦いはエフライムの森で始まったのです。 

7. イスラエル軍はダビデ軍に撃退され、ばたばたと兵士が倒れて、その日のうちに、なんと二万人がいのちを落としました。 

8. 戦いはこの地方一帯に広がり、殺された者よりも、森で行方不明になった者のほうが、はるかに多い有様でした。 

9. 戦いの最中、アブシャロムは幾人かのダビデ軍兵士に出くわしました。 らばに乗って逃げていたアブシャロムは、大きな樫の木の枝がおおいかぶさる下を通り抜ける時、髪を枝に引っかけてしまいました。 らばはそのまま行ってしまい、アブシャロムだけが宙づりになったのです。 

10. ダビデの家来の一人がそれを見て、ヨアブに知らせました。

11.  ヨアブは、「な、なんだと! やつを見つけしだい、どうして殺さなかったのだ。 たんまり褒美を取らせ、将校にでも取り立ててやったのに」と、詰め寄りました。

12.  「どれほどご褒美がいただけましょうとも、そんなことはごめんです。 私どもはみな、陛下が指揮官のお三方に『わしに免じて、若いアブシャロムに手を下すのだけはやめてくれ』とお頼みになったのを、聞いたんですから。 

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