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サムエル記下 18:15-31 リビングバイブル (JLB)

15. ヨアブ直属の若いよろい持ち十人も、アブシャロムを取り巻き、とどめを刺しました。 

16. ヨアブはラッパを吹き鳴らし、イスラエル軍追撃をやめて、兵を引き揚げました。 

17. 一行はアブシャロムの死体を森の深い穴に投げ込み、石を山のように積み上げました。 イスラエル軍兵士は、てんでに家へ逃げ帰りました。

18.  生前アブシャロムは、王の谷に自分の記念碑を建てていました。 「私には跡取りの息子がいないから」と述懐していたそうです。 彼が「アブシャロムの記念碑」と名づけたそれは、今も残っています。

19.  ツァドクの子アヒマアツが申し出ました。 「この吉報を陛下にお伝えする役目を、ぜひとも私に仰せつけください。 神様が敵アブシャロムの手から救い出してくださったのですから。」

20.  「いかんいかん。 王子が死んだことなど、良い知らせとは言えん。 おまえには、また別の機会に働いてもらうよ。」

21.  こう言うと、ヨアブは一人のクシュ人に命じました。 「さあ、行ってくれ。 見たとおりを陛下にお知らせするのだ。」 男はヨアブに一礼すると、すぐ走りだしました。

22.  それでも、アヒマアツはあきらめません。 「どうか、私も行かせてください」と、必死にヨアブにすがります。「困ったやつだな。 今は、おまえの出る幕じゃないんだ。 もう何もお知らせすることはないぞ。」

23.  「わかっております。 でも、とにかく行かせてほしいんです。」あまりの熱心さに、ついにヨアブも、「まあ、いいさ。 そんなに行きたきゃ、行け」と折れました。 するとアヒマアツは、平原を通り抜けて近回りをし、例のクシュ人よりも先に着いたのです。 

24. ダビデは町の門のところに腰かけていました。 見張りが城壁のてっぺんのやぐらに上ると、ただ一人で駆けて来る男の姿が、目に入りました。

25.  このことを大声で告げると、ダビデは「一人か。 なら、きっと良い知らせだ」と叫びました。しかし、第一の使者のあとから、少し間をおいて、 

26. もう一人の男が走って来るのを、見張りは確認したのです。 「もう一人、やってまいります。」 彼は大声で叫びました。「うん、それも吉報に違いない。」 王はうなずきました。

27.  「最初に来るのは、ツァドクの息子アヒマアツのようです。」「あれはいいやつだ。 悪い知らせなど持って来るはずがない。」

28.  アヒマアツは、「万事首尾よくまいりました!」と叫ぶと、王の前にひれ伏し、さらにことばを続けました。 「神様はすばらしいお方です。 陛下をお守りくださいました。 反逆者どもは一網打尽でございます。」

29.  「そ、それで、アブシャロムはどうした。 無事なのか。」「ヨアブ将軍からこの使いをことづかりました際、何か騒ぎがあったようで、叫び声を耳にいたしましたが、くわしいことは存じません。」

30.  「よかろう。 ここで待っておれ。」アヒマアツは、わきに退きました。

31.  するとクシュ人が到着し、「陛下、吉報でございます! 本日、神様は、すべての謀反人どもから陛下をお救いくださいました」と報告しました。

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