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サムエル記下 15:9-25-26 リビングバイブル (JLB)

9.  王は、「よかろう。 誓願を果たしに行くがよい」と許可しました。アブシャロムはヘブロンへ発ちました。 

10. ところが、ヘブロン滞在中に、イスラエル各地に密使を送り、王への反逆をそそのかしたのです。 密書には、こう書かれていました。 「ラッパが吹き鳴らされたら、アブシャロムがヘブロンで王になったのだ、とご承知ください。」 

11. アブシャロムは、エルサレムを出る時、客として二百人の者を招待し、同伴して来ていました。 もちろん、彼らはアブシャロムのもくろみなど、全く知らなかったのです。 

12. アブシャロムは、いけにえをささげている間に、ダビデの顧問の一人で、ギロに住むアヒトフェルを呼び寄せました。 アヒトフェルは、増え広がる他の賛同者同様、アブシャロムを支持すると断言しました。 それで、この謀反は非常に大がかりなものになりました。

13.  エルサレムのダビデ王のもとには、すぐに急使が送られました。「全イスラエルがアブシャロムになびいて、謀反を企てています!」

14.  ダビデは即座に命じました。 「では、すぐに逃げのびるのだ。 早くしないと、手遅れになるぞ! アブシャロムが来る前に町から抜け出せば、われわれもエルサレムの町も助かるだろう。」

15.  側近たちは、「私どもは陛下にお従いします。 お考えどおりになさってください」と答えました。

16.  王とその家族は、即刻、宮殿から落ちのびました。 宮殿には、留守番として十人の若いそばめを残しただけでした。 

17-18. ダビデは町はずれでひと息つき、その間に、あとから従って、ガテからついて来た六百人のガテ人と、ケレテ人、ペレテ人の一群を、先導役として前に進ませるようにしました。

19-20. ところが、だしぬけに、王はガテ人六百人の隊長イタイに、こう言いだしたのです。 「どうして、わしらと行動を共にするのだ。部下を連れてエルサレムのあの王のもとにいるほうがよいぞ。 なにしろ、君らは亡命中の外国人で、イスラエルには寄留しているだけなのだからな。 しかも、きのう来たばかりだというじゃないか。 なのに、きょう、行く先さだめぬ放浪の旅に誘い出すには忍びん。 部下を連れて戻るがよい。 神様の恵みがあるよう祈っておるぞ。」

21.  「神様に誓って申し上げます。 また、陛下のおいのちにかけても誓います。 陛下が行かれる所どこであろうと、どんなことが起ころうと、いのちがけで、ついてまいります。」

22.  「わかった。 そうまで言うなら、ついて来てくれ」それでイタイは、六百人とその家族を引き連れて行軍しました。

23.  王と従者たちがキデロン川を渡り、荒野へ落ちのびて行く時、町中が深い悲しみに包まれました。 

24. レビ人とともに神の契約の箱をかついでいた、エブヤタルとツァドクは、全員が通り過ぎるまで、箱を道ばたに下ろしました。 

25-26. それから、ダビデの指示に従って、ツァドクは契約の箱を都に戻しました。 その時、ダビデはこう宣言したのです。 「もし神様がよしとされるなら、私をもう一度連れ戻し、神の箱とその天幕を見させてくださるでしょう。 また、たとい神様から見放されるのであっても、どうか、神様が最善と思われることをしてくださいますように。」

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