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サムエル記上 26:8-17-18 リビングバイブル (JLB)

8.  アビシャイはダビデの耳もとでささやきました。 「きょうこそ、神様はまちがいなく、敵を討ち取らせてくださいます。 どうか、あの槍で王を刺し殺させてください。 ひと突きでしとめてご覧にいれます。」

9.  ダビデはそれを制しました。 「殺してはならん。 神様がお選びになった王に手を下して、罪を犯してはならんのだ。 

10. 神様が、いつの日か必ず、王をお打ちになるだろう。 年老いて死ぬか、戦場で倒れるかしてな。 

11. しかし、神様が王としてお選びになった人を、この手で殺すわけにはいかない。 今はあの槍と水差しを取って行くだけにしよう。」

12.  こうしてダビデは、槍と水差しを取り、陣営を出て行きました。二人を見た者も目を覚ました者もありませんでした。 神様がぐっすり眠らせてくださっていたからです。 

13. 二人は陣営を見下ろす山に登りました。 そこはもう安全圏です。

14.  ダビデは、アブネルやサウル王に大声で呼ばわりました。「アブネル、目を覚ませ!」「だ、だれだ?」

15.  「よおー、アブネル。 たいしたもんだよ、おまえってやつは。イスラエル中捜したって、おまえほどおめでたいやつはおらんぞ。 主君と仰ぐ王様の警護はどうした。 王様を殺そうと、忍び込んだやつがいるというのにな! 

16. 全くけしからんじゃないか。 神様にかけて言うが、おまえみたいな間抜けは死ねばいいんだ。 王様の枕もとにあった槍と水差しは、どうした。 よーく見てみろ!」

17-18. サウル王は、これがダビデの声だとわかると、「ああ、ダビデ。その声は、おまえか」と尋ねました。「はい、陛下、さようでございます。 なぜ陛下は、私を追い回すのですか。 私が何をいたしましたか。 どんな罪があるとおっしゃるのでしょう。 

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