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サムエル記上 24:5-15 リビングバイブル (JLB)

5. ところが、そのことで彼の良心は痛みだしたのです。

6.  「ああ、なんてことをしてしまったんだ。 とにもかくにも、神様が王としてお選びになった人に手を下すなんて、大それたことではないか。」

7-8. このダビデのことばには、皆にサウル殺害を思いとどまらせるに十分な説得力がありました。王がほら穴から立ち去ると、ダビデも背後からついて行き、「陛下!」と大声で呼びかけました。 王が振り向くと、目の前で、ダビデが地にひれ伏しているではありませんか。

9-10. 「陛下はなぜ、私が謀反を企てている、などという人のことばに耳をお貸しになるのですか。 たった今、それが根も葉もないことだとおわかりになったはずです。 先ほどのほら穴の中で、神様は、陛下が私に背を見せるようにしてくださったのです。 配下の者は、陛下のお命をちょうだいするようにと勧めました。 しかし私は、それをさえぎったのです。 『陛下に危害を加えてはならない。 この方は、神様がお選びになった王なのだから』と。 

11. さあ、これをよくご覧ください。 陛下の上着のすそでございます。 私はこれを切り取りはいたしましたが、お命には手をかけませんでした。 これでもまだ、私が陛下をねらっているとお思いでしょうか。 たとい陛下が私の命をつけねらわれましょうとも、私は謀反の罪など犯してはいないことを、どうかわかっていただきたいのです。

12.  私どもの間のことは、神様がおさばきくださいましょう。 もし陛下が私を殺そうとなさるなら、神様の御手が御身に下ります。 私は決して、自ら陛下に手を下したりいたしません。 

13. 『悪は悪人のすること』という、ことわざがございます。 たとい陛下が悪いとしましても、私は手を下すようなまねはいたしません。 

14. いったいイスラエルの王は、だれを捕まえるおつもりなのですか。 なぜ、息絶えた犬や一匹の蚤にすぎない者を追いかけ回して、時間をむだになさるのですか。 

15. どうか神様が、どちらが正しいかをさばき、罪を犯した者を罰してくださいますように。 神様が私を弁護してくださり、陛下の手から救い出してくださいますように。」

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