旧約聖書

新約聖書

サムエル記上 2:21-36 リビングバイブル (JLB)

21. それで神様はハンナに、三人の息子と二人の娘を授けたのです。一方、神様に仕えながら、サムエル少年はますます成長していきました。

22.  エリは、すでに非常な高齢に達していましたが、身辺の出来事については、よくわきまえていました。 例えば、息子たちが神の天幕の入口で仕えている女たちを誘惑したことも、ちゃんと知っていたのです。

23-25. エリは息子たちを呼びつけて注意しました。 「わしは神様の国民から、身の毛もよだつような、おまえたちの悪行について、さんざん聞かされた。 よくも神様の国民を罪に惑わすようなことをしてくれたもんだな。 通りいっぺんの罪でもきびしい罰が下るのに、おまえらの神様に対する罪には、どれほど重い罰が下るか知れたものではないぞ。」 ところが息子たちは、耳を貸そうともしません。 それというのも、神様がすでに、この二人を殺そうとしておられたからなのです。

26.  一方、サムエル少年は、背丈の面でも、人から愛される点でも、めざましい成長を遂げました。 神様に愛されたことは言うまでもありません。

27.  ある日、一人の預言者が来て、エリに神様のお告げを伝えました。「イスラエル国民がエジプトで奴隷だった時、わたしははっきり力を示したではないか。 

28. そして、並み居る兄弟同胞の中からおまえの先祖レビを選んで、祭司としたのではなかったか。 その務めは、わたしの祭壇でいけにえをささげ、香をたき、祭司の衣服を着けて仕えることだった。 わたしは、おまえたち祭司にも、いけにえのささげ物をあてがってやったではないか。 

29. それなのに、どうして、ささげ物を一人占めしようとするのか。 わたしよりも息子のほうが大事なのか。 よくも親子して、ささげ物の特上品で肥え太ったものだ。

30.  それゆえ、イスラエルの神であるわたしは、こう宣言する。 レビ部族の一門であるおまえの家系が常に祭司となる、と約束したのは確かだが、今や、それがいつまでも続くと考えたりしたら、大まちがいだぞ。 わたしは、敬ってくれる者だけを重んじる。 わたしを軽視する者は、こちらでも軽視しよう。 

31. よいか、おまえの家系は断絶するのだ。 これ以上、祭司を務めるには及ばん。 家族全員、寿命を全うせずに死ぬのだ。 年老いる者など一人もいない。 

32. おまえらは、わたしが国民に授ける繁栄をうらやむだろう。 おまえの一族は苦難と窮乏に陥る。 だれ一人、長生きできない。 

33. かろうじて生き残った者も、悲嘆にくれて日を過ごす。 子供たちは、剣によって殺されるのだ。 

34. わたしのことばに偽りがないことを見せてやろうか。 そうだ、二人の息子ホフニとピネハスは、同じ日に死ぬことになる。

35.  代わりに、一人の忠実な祭司を起こすつもりだ。 彼はわたしに仕え、わたしが告げるとおり正しく行なうだろう。 その子孫を末代まで祝福し、その一族を王の前に永遠の祭司とする。 

36. だから、おまえの子孫はみな、彼に頭を下げ、金と食物を乞うに至るのだ。 彼らはこう言ってすがるだろう。 『どうか、祭司のどんな仕事でもさせてください。 なんとか食いつないでいきたいのです』とな。」

完全な章を読みます サムエル記上 2